検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

冬の暖房、どうする換気 対応エアコンの選択肢広がる

大河原克行のデータで見るファクト

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

新型コロナウイルスの感染が再び拡大している。冬に向けて気温が下がるとともに、湿度も下がり、ウイルスが活動しやすい環境が整うのが原因の一つだ。

コロナ禍においては、「3密」(密閉・密集・密接)の回避をはじめとした「感染しないためのノウハウ」や「感染させないためのノウハウ」が蓄積されてきた。その一つとして、室内換気の重要性は、多くの人の共通認識として定着している。

ダイキン工業の調査によると、コロナ禍で「換気への関心が高くなった」という人は79.2%に達し、緊急事態宣言解除後も家で換気を実施している人は88.0%に達するという。

また、換気に関する同社への問い合わせ件数はコロナ禍で急増している。2020年4月時点では前年の約1.5倍となり、6月には約3倍にまで拡大したという。

同社は、「政府は、感染拡大を避けるためには、こまめな手洗い、マスクの着用、ソーシャルディスタンスとともに、換気の重要性を示している。人が過ごす空間に換気は欠かせない。換気に対する意識は生活をする上での行動の一つとして定着している」と語る。

だが、換気のための時間や回数を増やすと、夏季や冬季は、調整された室内の温度環境が崩れる可能性がある。夏場はエコアンで冷やしたり除湿したりした室内環境が、冬場は暖めたり潤いを持った室内環境が、窓やドアを開けて換気することで失われてしまうからだ。

一方で、エアコンをつけていれば換気ができているという勘違いも多い。実は、換気機能は一部のエアコンにしか搭載されていない。換気ができるエアコンを発売しているダイキン工業の調査でも、「エアコンは換気ができないことを知らない」という人が54.4%いた。

同社では、「新しい生活様式への対応として、換気の重要性が増しており、換気機能を搭載したエアコンに対するニーズは高い。20年度上期のエアコンの出荷台数は業界全体では前年同期比2%増だったが、ダイキンではそれを上回る5%増となっている。空気の『質』に対する関心の高まりや、在宅ワークなどの巣ごもり需要によって、エアコンの買い替え、買い増しが進み、その中でダイキンの『換気ができるエアコン』が市場に受け入れられた」とみている。

「換気ができるエアコン」の品ぞろえを強化

ダイキン工業では、フラッグシップモデルの「うるさらX」に換気機能を搭載してきた。10月に発表した新製品では、「うるさらX」の換気機能を強化する一方、寝室や子ども部屋でも、暖房や冷房、湿度コントロールをしながら快適な換気運転を実現する「うるさらmini」と、在宅ワークのスペースやこれまでエアコンがなかった空間にも設置でき、換気ができるスタンダードモデルの「Vシリーズ」を発表した。

併せて、リモコンの「換気ボタン」を押すだけで換気ができるルームエアコン「うるるとさらら天井埋込カセット形シングルフロータイプ」と「うるるとさらら床置形」を、21年3月に発売することも明らかにした。

「うるさらの給気換気は、取り込んだ外気を調整して部屋に送るので、室温変化が少なく、換気と快適性を両立できる。冬場であれば、給気換気中も安定した部屋の暖かさを維持し、暖房の吹き出し温度も維持できる。今回の製品ランイアップの強化で、換気機能を、多くの部屋で、幅広く利用できるようになる」とする。

室外機の上部に設置されている換気ユニットの吸入ファンを通じて屋外の空気を取り入れ、外気は専用の搬送ホースによって、室内機側に運ばれる。室内機では、給気フィルタと熱交換器を通じて、温度調整を行い、室内機の吹き出し口から室内に送り出されるという仕組みだ。

リモコンに「換気ボタン」を搭載

最新のうるさらXでは、新たにリモコンに「換気ボタン」を搭載して、ワンタッチで冷暖房しながら換気を行ったり、スマホアプリからも換気の操作ができるようにしている。さらに、家族の出入りが多いリビング向けに、在室状況に合わせて、自動で給気や換気の風量を高めるセンサー換気機能も新たに搭載した。

うるさらXおよびうるさらminiには、無給水加湿機能を搭載した。「季節性インフルエンザの感染対策として、湿度を重視する人が多くなるシーズンだが、屋外の新鮮な空気を取り込むと同時に、加湿ができることで、快適で、安心できる空気を提供できる」とし、「業界で唯一、加湿、暖房しながら、換気ができるエアコンを提供しているのがダイキンである。換気のことならば、ダイキンに相談しようと思ってもらうようにしたい。住まい全室に換気機能搭載エアコンを提案し、安心で快適な室内を実現する」と語る。

モニター家庭の6割は換気が必要

一方で、同社は19年11月に発売した二酸化炭素(CO2)センサーを搭載した人工知能(AI)コントローラー「Beside(ビサイド)」も、コロナ禍で威力を発揮する製品に位置づける。

Besideは人の在室によって上昇するCO2濃度を検知する。エアコンと連動して、給気換気運転を自動で開始し、効果的な換気と空調を実現できるというもの。「換気に気を配っていても、ちゃんと換気ができているのかがわからないという声が多い。その確認手段としても利用できる製品」とのこと。

センサーで収集した部屋のCO2濃度の上昇を検知し、その結果を表示。CO2濃度に応じて、換気運転をエアコンに指示する。また、利用者の暑い、寒いといった状況を学習して、快適な運転を指示する機能も備える。

8月からBesideを使用した換気診断モニターを開始したところ、約6割のモニター家庭で、CO2濃度が1000PPM(PPMは100万分の1)を超え、換気が必要な環境だったという。冬場になると、換気の回数が減りがちなだけに、こうした製品も活用しながら、換気に注意することが必要だ。

ダイキン工業では、「今後2年間で、新しい暮らしに対応した30テーマ以上の空調、換気の新商品を投入する」と意気込む。

大河原克行
ジャーナリスト。30年以上にわたって、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_