そのマスク、清潔? 家に届いた実物を調べてみると…海堂尊の死ぬまで生きる(5)「アベノマスク」の危険性について

今回は日本全国民に一世帯あたり2枚配布された布マスク、いわゆる「アベノマスク」について、注意喚起します。

4月1日、安倍首相が誇らしげに発表し、たちまち全世界に大笑いの渦を巻き起こした、いわゆる「アベノマスク」は衛生上、大変不潔なものだという評判が立っていました。

私は東京の中心、千代田区に住んでいて、4月中旬に配布されていましたが、元外科医として清潔という概念を徹底的に教え込まれた身としてはとても使う気にならず、放置していました。

ところが先日、東京在住の知人が「アベノマスク」を携帯電話のカメラで拡大して観察したら、なんとゴミだらけだったという写真を送ってくれました。知人のは「ゴミノマスク」だったわけです(写真1)。それを見てびっくりした私は、我が家の「アベノマスク」を同じように観察してみました。すると我が家の「アベノマスク」には小昆虫らしきものがいました。つまり我が家のアベノマスクは「ムシノマスク」バージョンだったわけです。(写真2、拡大写真)

写真1
写真2
拡大写真

東京都で配布されたマスクのうち、知人と私のマスクが「ゴミノマスク」と「ムシノマスク」だった。「アベノマスク」の不潔さ、恐るべしです。

妊婦に配布する先行マスクでそんな評判が立ち、あわてて厚生労働省は目視で確認し、再配布しているそうですが、私は目視で見過ごしてしまいました。

医療従事者として市民のみなさんに「健康を守るために言えるアドバイス」としては「アベノマスクは絶対に着用すべからず」ということです。医療現場では、清潔を担保できないものは使用しません。一般だからそこまで厳密にしなくてもいいのでは、という考えもありますが、さすがにゴミや虫がいるとわかっているマスクは、もはやマスクの体をなしていません。

これは官邸主導、厚生労働省が実行部隊で実施している国策です。国民の健康を考えているとはとても思えません。どうしてそんなことになってしまったかというと安倍政権は経済効率最優先の、新自由主義政策を採っているからです。いわゆる「アベノミクス」政策は1980年代、中南米を席巻し、人民弾圧に走った軍事政権が採用し、1990年代に一斉に破綻した、亡国の政策です。

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