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神木隆之介 まあ若手ですけど、心はもう「部長」です

神木隆之介インタビュー(下)

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NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

「天才子役」と呼ばれた幼少期からのピュアな魅力と人気を保ちながら、27歳の大人俳優に成長した神木隆之介。デビューのきっかけから子役からの転換点などについて語ってくれた前回の「神木隆之介 何が起こるのか…流れに身を任せてきた」に続き、今回はYouTubeへの取り組みや25年間の役者生活、今後のビジョンについて聞いた。

昨年は松尾スズキ作・演出の『キレイ‐神様と待ち合わせした女‐』で舞台に初挑戦。今年はYouTubeチャンネル「リュウチューブ」を開設し、アニバーサリーブック『おもて神木/うら神木』を発売するなど新たな挑戦が目立つ。

「僕には舞台で演じ切れる能力もないし、声量もない。足を引っ張っちゃうのは目に見えてたので、『舞台は怖い、できません』って言い続けていたんです。でもチーフ(マネジャー)から、『30歳になる前に経験しておかないと、もうできなくなっちゃうかもよ』って言われて。『軽い気持ちで1回やってみたら?』と言われたときに、確かに、と思ったんです。『楽しくやれた』とか、『やっぱキツかった』とか、どんなことを思うのかも分からない。やってもいないのにああだこうだ言うのも違うなと。

それで『キレイ』を選んで、大正解でした。舞台上でキャストのお芝居を見るのも楽しいし、普段もみんな優しいし、面白いし、最高に幸せで。すごく恵まれた環境で初舞台を踏むことができました。やっぱり、表現には"恥"って邪魔ですね。思い切りやってナンボ。『ちょっとやりすぎ』って言われるくらいでちょうどいい。舞台を経験して、改めて思いました。

YouTubeは、自粛期間中に周りの人たちがインスタで生配信したりするのを見て、自粛明けにはファンの方とのコミュニケーションがガラッと変わるんだろうなと思ったんです。それで、普段から見ていて近い存在のYouTubeを始めることにしました。以前から、応援してくださるみなさんと近いところでコミュニケーションを取れるといいなと思っていたので、すごく楽しいです。

僕、マンガとか鉄道とか趣味も多いので、やりたいことは尽きないし、今後企画を通して、ジャンルが違ういろんな方とも会えるでしょうし。もっと世界を広げたいと思っている今の自分には、ぴったりでした」

『おもて神木/うら神木』は、高校時代の同級生からの提案で始まり、神木も企画から携わった。『おもて神木』には、三池崇史監督や佐藤健ら、ゆかりの人物へのインタビューや、染谷将太との対談などを掲載。『うら神木』には、高校の同級生・志田未来や中村隼人、親友の本郷奏多との対談や実母へのインタビューを掲載している。

過去の共演者や関係者も多数のコメントを寄せるなか、印象的なのは上戸彩の言葉。「こんなにも道を踏み外すことなく、みなさんの期待に応えて前進していく。そんな逸材は"神木隆之介"しかいないと思う」。上戸と神木は、ドラマ『涙をふいて』(2000年)で姉弟役を演じて以来の付き合いだ。

「普通に生きてれば、踏み外さないですよね(笑)。それに僕、主演とか、プレッシャーを感じるときも、なんか楽しい感じになっちゃうんですよ。『3月のライオン』で悩んだときも、最後は『見てろよ、かましてやるよっ!』って感じでしたから(笑)。子役時代から変わらないのは、そこ。『何でも楽しいって思いたい』ってことなんです。

もちろん、つらいこともいっぱいありましたよ。真冬に半袖で雨降らしのシーンを撮って、めちゃめちゃ寒かったり。朝の7時半に現場に入ったのに、10時間以上待たされたりとか。でも、大変なことはあっても、それ以上に楽しかったんです。お芝居も、みんなで作品を作ることも。だから今まで続けてきたんだろうなと思います」

自分は"つまらない"、面白くなりたい

前向きな言葉が多いが、意外にも自身の芝居については「つまらないですよ」と漏らした。では今、どんな背中を追っているのか。1番に名前が出たのは阿部サダヲだ。

「舞台でご一緒させてもらったんですけど、ハンパないです。面白くて、魅力的で目が勝手に追っちゃう。阿部さんを見ているとすごくうらやましいし、自分って本当に『つまんないなあ』って思いますね。だから僕も面白くなりたい。『面白いね」とか、『変わってるね』とか言われてみたい。そんなふうに言われる魅力的な芝居って、どうやったらできるんだろう。もどかしくて『あああ~』ってなります。すぐには答えは出ないんでしょうけど。

同世代ですごいなと思うのは、染谷(将太)とか仲野太賀。色気もそうですし、空気感だったり間だったり、自分には思いつかない表現の発想を持っている。結局は『僕には無理だ』と思っているので、永遠の憧れではあるんですけどね。

女の子だと(志田)未来や(杉咲)花ちゃん。少し下だと、(広瀬)すずも、森七菜ちゃんもすごい。みんな、ずっと見ていたいんですよね。『ラストレター』(20年)なんて、すずと七菜ちゃん、2人とも本当にすごいなって思いましたもん。お芝居が自然とか、そういうことじゃなくて、次はどんな表情をするんだろうって引き込まれる。そういう引力は、どうやったら…。僕もそうなりたい(笑)」

「25年役者をやってきて、本当に魅力を感じた人は、少年少女のような心をちゃんと持っている人。これ、結構大事だと思っています。阿部さんも、ものすごいいたずらっ子で、悪ガキ気質なんですよ(笑)。博多公演だったかな?出番が終わって、みんなが集まる楽屋に戻ったら、氷河期みたいに寒くて。

次の日、『昨日、めっちゃ寒かったんだけど』って話してたら、阿部さんがニヤニヤした顔で『寒かった? 温度下げといた」って(笑)。くせ者だなあと思いつつ、許せちゃうし、なんか少年を見てるような感じがしちゃうんですよね。すずも、すごく冷静だけど少女のようなところがあるし。

僕が目で追ってしまう存在って、理論じゃなくて、子どものように無邪気で純粋…感覚で何かを感じ取る心を持っている、ということが一要素としてあるのかな、と思います。僕は少年の心というより、どちらかというと"学生の心"。『やってやろう』とか、『ぶちかまそう』みたいなノリ。だから若干違う(笑)。

それは、ここ最近気付いたことでもあります。宮崎(駿)監督も少年の心を持っていると思いますし、それがなかったら、あんな素晴らしい作品はできないはずだし。憧れですね。自分もそうなりたいです。

今思えば、この25年間で圧倒的な魅力を持つ人たちにたくさん出会ってきたから、『何でこの人、素敵なんだろう?』って考えるタイミングがいっぱいあったんですよね。そういう疑問を人より早く持てたことは、ちょっと得した部分かもしれない。27歳で、これだけの人と出会えた人間は、なかなかいないと思うので」

25周年ということで、同じキャリアを持つ俳優として佐藤二朗の名前を挙げると、「二朗さん! え、あの人、同期なの!?」と笑う。ほかにも藤木直人やV6も25周年だ。一方、同じ93年生まれの27歳には菅田将暉、福士蒼汰、竹内涼真ら若手のトップクラスが並ぶ。神木は自身のことを、若手だと思うのか、それともベテランだと思うのか。

「まあ、若手っちゃ若手ですけど、心はもう、部長です(笑)。『定年後はどうしようかな?』とか言い始めてる頃の部長。『そろそろ若いヤツ育てるか』みたいな(笑)。

今後は、エンタテインメント業界の人たちがうらやむようなことをやってみたいですね。『先にやられた!』とか、『俺もやりたかった!』と、みんなに悔しがられるようなことをやってみたい。その1つとして、監督をすることにも興味があります。

成功、失敗に関係なく、勇気を出して踏み出した人って、カッコイイし、うらやましい。そう思われる人間を目指したいです」

『おもて神木/うら神木』
 デビュー25周年を記念して自ら企画した2冊組書籍で、25周年俳優と27歳男性の"両神木"を総括。染谷将太、中村隼人、志田未来、本郷奏多との特別対談や監督・プロデューサーへのインタビュー、中井貴一、上戸彩らからの寄稿など、30組を超える著名人とアーティストが参加。さらに実母へのインタビュー&親子2ショット、神木本人へのロングインタビューもあり、公私にわたる四半世紀を俯瞰(ふかん)できる。また購入者特典として、オンライントークショーや、神木とビデオ通話ができる「個別お話し会」の実施も。DVD付き限定版4500円、通常版3000円(税込)。発行はアミューズ

(ライター 泊貴洋)

[日経エンタテインメント! 2020年11月号の記事を再構成]

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