
次はオーストラリア産のラウンドを味わってみる。ねっとりとした弾力があるが、風味は思いのほかさっぱりしている。食べ比べると、2種の違いがはっきりと感じ取れておもしろい。
そしてやはり口にしてしまう、「羊肉じゃないみたい」と。
「羊肉は消化が良いので、満腹になっても2時間もたてばおなかが空くほどです。翌朝起きた時のすっきり感がすごいってよく言われます」と、安東さん。だからというわけではないが、安心してシメにラーメンを注文してみよう。

羊骨とネックヒレから取るスープを使う「羊骨白湯叉焼麺(パイタンチャーシューめん)」はチャーシューももちろん羊肉だ。箸ですっと切れる軟らかいチャーシューと、パンチのきいた濃厚スープは同店だからこそ生まれる1杯。
「羊肉の本当の魅力を伝えたい」。これがスタッフみんなの思いだ。
オーナーの関澤波留人さんは茨城県土浦市の出身。20歳の時に土浦にジンギスカンの店が開店し、その時に食べた羊肉に魅了されていた。会社員だったが、ジンギスカンにのめり込み、200軒以上食べ歩いた経験を生かして32歳で起業した。
マネージャーの安東さんは関澤さんの兄。イタリア料理店で働き、田崎真也氏の影響でソムリエになり、銀座のワインダイニングで活躍していた。今回、神楽坂店開店に際して、関澤さんに誘われ兄弟が初めて手を取り合った。
シェフの高橋さんは同店で初めて羊肉に挑戦している。「皆さんが羊好きになっていただけるよう、日々研究し続けています」。
羊への熱い思いがあふれる「TEPPAN羊SUNRISE」。思いは訪れる人に確実に伝わり、リピーターが増えている。
<メニュー>
国産羊肉 3000円~ ※産地、月齢、部位により価格が異なる / オーストラリア産パスチャーフェッドラム ラウンド 2200円・サーロイン 2000円 / 羊肉味噌豆腐のピリ辛サラダ 1100円 / 羊骨白湯叉焼麺 900円 ※価格は税別。
住所:東京都新宿区袋町2 杵屋ビル2F
電話:050-3490-4813
営業時間 17:00~23:00
定休日 月・火曜、第1.3日曜、年末年始・夏季
※上記は取材時点での情報です。現在は異なる場合があります。