冬の寒さをしのぐうえで、首回りを包んでくれるタートルネックのニットプルオーバー(セーター)は頼れる存在です。カジュアルな印象のあるタートルを上品に着こなすと、仕事ルックにも役立ちます。最高品質のカシミヤで有名なブランド「Loro Piana(ロロ・ピアーナ)」の今秋冬ルックを手がかりに、仕事シーンから休日までカバーする、3つの上手なコーディネート術をお伝えします。
モチーフをのぞかせて、冬の装いにアクセント

パンツスーツにはシャツやブラウスで合わせるのが一般的ですが、ボーダー(横じま)柄のタートルネックニットで合わせると、気負わないムードに整えられます。目をひくタイプのボーダー柄なら、正面にのぞかせて、装いにアクセントを加えるのが上手な着こなし方。こちらのタートルは多色使いに加え、ボーダーの太さが異なっているので、さらに動きが出ています。ビジネスカジュアルの着こなしに活用できそうです。

裏地を添えないダブルフェースのコートは、さらっと軽やかにはおれるから、冬ルックを軽やかに仕上げてくれます。ロング丈のコートなら、縦長効果も発揮し、すっきりした着映えに。タートルネックニットを賢く組み込めば、いっそう縦長に映る効果を引き出せます。幅の不規則なボーダー柄が細く長いイメージを増幅。ネックゾーンにも細いボーダーが入っていて、首回りをシャープに見せています。

英国の伝統的なモチーフ(柄)を迎えると、タートルネックニットにクラシックな雰囲気をまとわせることができます。身頃(みごろ)の正面にのぞかせて、装いのムードメーカーに据えるアレンジが可能です。ジップアウターとワイドパンツのコンビネーションで、リラックスしたたたずまいにまとめました。特大のアーガイル(ひし形)模様を編み込んだタートルネックニットでオフィスにもなじみやすいトラッド感を寄り添わせました。