音質は良好だが、音漏れに注意

一度体験してみると、Bose Framesはシンプルで親しみやすいポータブルオーディオ機器だと感じる。だがその一方で、使い方に気を付けるべき点も幾つかある。

1つは耳を塞がないで音を聴くウエアラブルスピーカーなので、音楽を再生すると周囲に多少音が漏れる。BGMが鳴っているカフェの店内で、ボリュームを抑え気味にして音楽を聴くくらいなら周囲に気付かれないかもしれない。しかし静かな室内や、人との距離が近づく公共交通に乗りながら使う場合は、周囲に音漏れによる迷惑がかからないよう注意したほうがいいだろう。

2019年モデルは度付きクリアレンズへの交換も可能

もう1つは本機がサングラスであるため、ビジネスシーンではやや使いづらい面がある。また購入時にセットされているレンズは度なしなので、視力の弱い人は、コンタクトレンズを装着した上でかけなければならない。

ボーズ純正品の交換レンズがオプションとして販売されている。ユーザーが自身で交換可能

Bose Framesに度付きのクリアレンズが装着できれば、普段でも使えそうだと考えた筆者は、自宅周辺の眼鏡店を訪ねて交換レンズの製作が可能か聞いてみた。大手眼鏡店のJINS(ジンズ)はBose Framesの正規代理店となっているそうで、20年10月に確かめたところ、19年に発売されたBose Frames Alto/Rondoについては、交換レンズのみの製作・販売を一部店舗で行っている。同社のほかにもビックカメラ、パリミキも正規代理店として交換レンズの注文を受けている。ただしスポーツタイプのBose Frames Tempoについては特殊な形状のカーブレンズを採用しているため、正規代理店でも今後の対応は決まっていないようだ。

筆者はBose Frames Altoに度付きのクリアレンズを作り、これを装着して使っている。自宅でテレビ会議に参加する際には、ノートPCやタブレットにペアリングすればコミュニケーションツールになる。それでも見た目は普通のメガネだ。

筆者が注文した度付きのクリアレンズをBose Frames Altoに装着

テレビ会議の音声を聞き取りやすくするためにワイヤレスタイプのヘッドホン・イヤホンを使いたいが、会議が1時間を超えてくると耳が痛くなってくるというユーザーの悩みを聞くこともある。筆者が所有するBose Frames Altoは耳を塞がないので長時間使用しても負担が少ない。満充電の状態から最大3.5時間の連続使用ができるのでスタミナも安心だ。

見た目には普通のメガネだ。ビデオ会議のコミュニケーションデバイスとして活用している。

Bose Frames Altoの重さは約45グラム、Bose Frames Soprano/ Tempoは約50グラムと軽さは文句なしだが、人によってはフレームの側圧が気になる場合があるようだ。購入を検討する際は、事前に製品を取り扱っている店舗で試着してみることをお勧めする。

山本敦
フリーランスライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経て独立。AI・IoTに関わるスマートオーディオ、4KにVODまで幅広いカテゴリーに精通する。堪能な英語と仏語を活かし、国内から海外のイベント取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。