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写真はイメージ =PIXTA

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「心の法則を読み解く心理学は、ビジネスのあらゆる局面にかかわってくる」。心理学者であり、MP人間科学研究所代表を務める榎本博明氏はこう話します。心理学の知見をビジネスの様々な局面で生かせるようにQ&A形式でまとめた最新刊『ビジネス心理学大全』(日本経済新聞出版)から、「chapter1 モチベーションの心理学」の章を紹介、「どうしたらやる気が高まるのか」を考えていきます。

Question
 モチベーションの高い従業員と低い従業員が混在し、いい加減な仕事をする後者に対する前者の不満が渦巻き、職場の雰囲気が悪くなっています。従業員の気持ちをひとつにまとめ、職場全体のモチベーションを上げる方法はないでしょうか?

モチベーションの高い従業員と低い従業員が混在するというのは、どの職場にも言えることです。全員がモチベーションが低かったら、職場として存続するのは難しいでしょう。全員がモチベーションが高い職場は理想ですが、なかなかそうもいきません。

両者が入り交じっているのが現実です。

でも、組織を運営する経営者や管理職としては、職場全体のモチベーションをできるだけ上げたいと思うものです。全員がやる気マックスになるのは難しいにしても、現状よりもモチベーションを高めることは可能なはずです。

そこで意識したいのが、社会的使命感です。

仕事を意味づける方法

モチベーションの低い従業員は、ただ惰性で働いているわけですが、それを少しでも改善するには、自分のしている仕事に意味を感じられるように導くことです。

自分のしている仕事に意味を感じることができれば、間違いなくモチベーションは高まります。ただし、どんな意味を感じるかにより、モチベーションに対するインパクトは違ってきます。

だれでも自分の仕事に、あるいは自分が働くことに、ある程度の意味は感じているはずです。多くの人にみられるのは、この仕事をすることでいくらの収入が確保できるか、いくらもうかるか、というように、金銭報酬による意味づけです。あるいは、けっして高収入の仕事ではないけれども安定した仕事なので生活の安定が保証される、というような意味づけによって働いているというのも、よくあることです。

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