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言葉の使い方ひとつで、物事はサクサクと進む

言葉の使い方ひとつで、物事はサクサクと進む

「たった一つの言葉にも人を動かす大きな力がある」。よく分かっているつもりでも、ついつい不用意に言葉を発してしまうビジネスパーソンが多いのではないか。今回紹介する『やりたいことを全部やる!言葉術』は、物事をスムーズに進めるための言葉選びを初歩から解説した一冊だ。シンプルでわかりやすい事例集を参考に、好感度を醸し出して味方を増やす言葉遣いの極意を学び取っていただきたい。

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臼井由妃さん

臼井由妃さん

著者の臼井由妃さんは1958年東京生まれ。33歳で結婚し、その後、病身の夫に代わって経営者となります。独自の発想法を生かすとともに、持ち前の行動力を発揮。ヒット商品を次々と開発することに成功しました。そのおかげで、多額の負債を抱えていた会社を、年商23億円の優良企業に導いたのです。また、行政書士や宅建などの資格を、短い期間で次々と取得。そのユニークな勉強術にも定評があります。経営コンサルタントと同時に、時間術や仕事術に詳しいビジネス作家として活躍する臼井さんは日本テレビ「マネーの虎」の出演者としても知られています。

さりげなく主導権を握る

本書では、次の5つの場面を想定して、言葉の選び方や使い方をアドバイスしています。

 (1)さり気なく主導権を握るひと言
 (2)欲しい結果を手にするメールのひと言
 (3)自然に味方が増える鉄板のひと言
 (4)オンラインもオフラインも。会議・打ち合わせがうまくいくひと言
 (5)ポジティブな関係性を築く。SNSの賢いひと言

全部合わせて57の言葉選びのパターンが公開されています。ここでは、そのうちのいくつかをご紹介しましょう。

意外に難しい褒め方

仕事の場面でも日常生活でも、相手を褒めるというのは結構難しいものです。特に取引先や職場の上司の場合はやっかいです。見え透いた「お追従」と受け取られたら、あなた自身が軽く見られかねません。かなりのマイナスイメージを与えてしまうこともあります。機会があれば、著者が薦める鉄板の褒め方「間接ほめ」を試してみてください。

 期待感を込めたほめ言葉は、人間関係の潤滑剤。
 ことにチームで仕事をする際や、ビジネスパートナーと初めて組む仕事では、「間接ほめ」が効果的。具体的には次のような言い方です。
「○○さんがほめていたよ」
「○○さんがほめていたのがよくわかる」
自分が目の前にいる人をほめる「直接ほめ」ではなく、第三者を介してほめるのが「間接ほめ」。これがよく効くのです。
 第三者は「業界の大物」や「部署を超えて仕事ができる上司として一目置かれている人」など、自分に関心を持ってくれているとは思えない、目をかけてくれているとはにわかに信じられないような、驚きと喜びを感じる人が相応しいです。
 直接ほめが「瞬間必殺」なら、間接ほめは「永遠悩殺」。
 というのも、間接ほめは深く長く確かに、相手に記憶されるからです。
(第1章 さりげなく主導権を握るひとこと 39~40ページ)

ただ「使用上の注意点」もあります。それは「間接ほめ」のうそはNGだということ。「当人が確認するはずもありませんが、『そんなニュアンスの発言をしていた』『それらしい声を聞いた』というレベルの事実は押さえておいてくださいね」と著者は付け加えています。

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