2020/11/16

知ってお得 女性の一生とお金

昭和の時代は家計をやりくりしても、主に銀行や郵便局(現ゆうちょ銀行)の預貯金でためるしかなかったのです。預貯金は定められた期間の利息が約束されているため、高金利下で定期性のものだと満期まで置いておくだけで増えますから、資金運用の方法としてはとても単純です。

また、保険商品も養老保険(満期まで生存すれば死亡保険金と同額の満期保険金が受け取れる)、終身保険(一生涯の死亡保障がある)といったわかりやすい主契約の保険に、一定期間の死亡保障を大きくする定期保険特約や、入院保障の特約を付けるといった単純なものが取り扱われていました。

しかし、現在はどうでしょう? 様々な規制が廃止されていく金融自由化の流れに沿って、個人には縁遠かった投資商品が身近にあふれるようになりました。保険商品もバリエーションが増え、カバーできるリスクの対象が広がっています。

将来設計に欠かせない金融商品や保険商品の選択肢が多くなるのは、生活者にとって喜ばしいことです。一方、自分に合ったそれらを効果的に選ぶ難しさもあります。見分ける目を養う必要があるのです。

投信の知識も不可欠

さらに知っておきたいのが、暮らしを取り巻く各種の制度。公的年金や公的医療保険(健康保険)、労働保険(雇用保険・労災保険)など、私たちの暮らしには様々な制度が関わっています。それらの内容を知っておかないと、うまく活用できない場合があります。知らずに損をしないようにしたいものです。

しかし、制度の仕組みや内容も時代に合わせて見直しされていきます。時代に合わずに廃止されたり、逆に新しい制度が誕生したりすることもあります。企業年金制度がその代表例といえるでしょう。終身雇用が前提で運営されていた制度から、転職や起業で働き方を変えても続けられる確定拠出年金制度(企業型、個人型=iDeCo)へと移行が進んでいます。

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賢く将来設計する知恵が欠かせない