核兵器なき豊かで健康な世界へ 条約発効で一歩前進海堂尊の死ぬまで生きる(9)「核兵器禁止条約」について

実は「健康に生きる」ためには「政治にもの申す」ことが大切です。

一例を挙げましょう。「アベノマスク」の不潔さを毎日新聞がスクープした時、御用メディアは、偏向報道と批判しました。そこで市民が情報を拡散したため、結局「アベノマスク」政策は頓挫しました。市民の情報拡散による「アベノマスク」反対運動は、政治的な運動です。でもそこに思想性はありません。結局、市民の自発的な政治に対する意思表示により、健康政策としては愚策の「アベノマスク」を途中で葬り去ることができたのです。

私は2020年4月から5月の約1カ月で「コロナ黙示録」を書き上げました。評価は読書メーターやBooklogといった書評サイト、アマゾンや楽天の読書感想コーナーを見ていただければ一目瞭然で賛否両論、まさに「物議を醸す」状態です。ただひとつ言えることは「コロナ黙示録」は今や、19年12月から20年5月までの半年間の庶民と政治の歴史の一面を切り取った歴史書という性格を持った作品になった、ということです。前政権は公文書を捨てたり改ざんしたりしていました。このままでは真実は埋もれてしまいます。健康に生きるには、自分の周りで何が起こっているのか、正確に知ることが第一歩なのに、それができない状態に置かれているのです。

ちなみに私の政治的立場はノンポリ、右翼でも左翼でもない「医翼」主義です。それは国の制度の土台を「医療ファースト」にするというもので、新たに「医療省」を創設すべきだと考えています。ま、夢物語ですけど。

そんな中、「核兵器禁止条約の批准国・地域が、発効に必要な50に達し21年に発効する」という朗報が飛び込んできました。私は週刊文春で「フィデル!」を連載開始した18年2月の前から「唯一の被爆国・日本の政府が、核兵器禁止条約を批准すべきだ」と主張し、講演会などで訴えてきました。最新刊の「フィデル出陣」の三つの後書きも、すべてこれに関するものです。

これは右翼でも左翼でもなく、政治活動ですらありません。

「唯一の被爆国・日本の政府に、核兵器禁止条約を批准させよう」という運動は、人々が健康に生きるため、最優先すべきことです。だって核兵器を落とされたら、ある日突然、殺されてしまうんですから健康もへったくれもありません。

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