完成した日本語吹き替え版の魅力は?「字幕を見なくていいので、よりアニメーションに集中できると思います。錚々(そうそう)たる方々が声優をなさっているだけあって、私は日本語版のほうが、よりキャラクターの輪郭がはっきりしたように感じました」

おうち時間を快適にした「食洗機」

マンガ、アニメ、音楽、美容などへのオタク的造詣の深さを武器に、幅広い活躍を見せる宇垣さん。新型コロナウイルス感染拡大により「おうち時間」が増えた今年は、ある家電が重宝したという。

「自粛期間中、1日3食、自分で作って食べていたんです。その時、面倒に感じたのが食器洗い。『これはもう、1日分をまとめて洗ったほうが楽だな』と思って、ネットでクチコミやランキングを調べて、食洗機を買いました。安くはなかったので、迷いましたね。でも『自分への誕生日プレゼントだ』と思い切りました。食洗機が我が家にやって来てからは、ご飯を作るのが苦にならなくなりました。やっぱり買って良かったです」

誕生日などの記念に、自分へのプレゼントを買うことがよくあるという宇垣さん。TBSに入社して1年後には、ブレスレットを購入したという。

「今でもずっと着けていて、大変なことやしんどいことがあると、ブレスレットを見るんです。『あの時はこんな気持ちで買って、こうがんばろうと思った。だからまたがんばろう!』と前を向くことができる。レガシー(遺産)みたいな感じで、モノを持っているのかもしれません。そういう力が、特にアクセサリーや時計にはあるのかなと思います。

今、欲しいのは傘です。私、傘を壊す天才なんですよ。たぶん、差すのがすごく下手なんだと思うんです。いつも使っているのはビニール傘。でも、ちゃんとした傘を持ったらもしかしたら壊さないかもしれないし、上手に使えるのではないか……という希望を持っています。ちなみに傘以外は、モノ持ちがいいほうなんです。シャーペンは小学5年の時に買ったものを今でも使っていますし。高い、安いではなく、自分にとって『良いモノ』を使い続けることが、自分の性に合っているんだと思います」

『羅小黒戦記』のキャラクターは空を飛べるなどの特殊能力を持つ。宇垣さんが欲しい特殊能力とは?「記憶力がアップしたらいいなと思います。私、マンガやアニメの題名を忘れたりすることが多いので。……ん、それって特殊能力なのかな(笑)」
宇垣美里
 1991年生まれ。同志社大学卒業後、2014年にTBS入社。アナウンサーとして数々の番組に出演し、19年3月に退社した。同年4月より、オスカープロモーションに所属。フリーアナウンサーとして、テレビやラジオ、雑誌、多数のCM出演のほか、執筆活動も行い、『週刊プレイボーイ』『ダ・ヴィンチニュース』などに連載を持つ。11月18日には『宇垣美里のコスメ愛 BEAUTY BOOK』(小学館)を出版予定。

『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』(日本語吹替版)

(C)2020映画「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来」製作委員会(C) Beijing HMCH Anime Co.,Ltd

森に住んでいた黒猫の妖精・シャオヘイ(小黒)は、人間による自然破壊により居場所を失ってしまう。その時、手を差し伸べたのは、同じ妖精のフーシー(風息)。フーシーはシャオヘイを仲間に迎え、人里離れた島で仲良く暮らし始めるが、そこに人間でありながら最強の執行人・ムゲン(無限)が現れる……。原作・監督:MTJJ / 声の出演:花澤香菜、宮野真守、櫻井孝宏、斉藤壮馬、松岡禎丞、杉田智和、豊崎愛生、水瀬いのり、宇垣美里 11月7日(土)全国ロードショー

(文 泊貴洋、写真 藤本和史)