日本経済新聞社は2020年「スーツ・オブ・ザ・イヤー」の受賞者を発表した。ビジネス部門は食品宅配大手、オイシックス・ラ・大地の高島宏平社長、アート&カルチャー部門は女優の鈴木保奈美さんで、計5人を表彰した。CGを駆使したバーチャル授賞式を、5日午後7時から特設サイト(https://ps.nikkei.co.jp/soy/)で配信している。
《スーツ・オブ・ザ・イヤー2020授賞式》
同賞は「チャレンジを纏(まと)う=スーツ」をコンセプトに、「挑戦し続ける人」に贈るもので、今年で3回目。NIKKEI STYLE Men's Fashionと世界文化社のMEN'S EXとの共催。「ビジネス」は企業価値の向上などで顕著な功績を挙げている人、「イノベーション」は新たなアイデアで社会に変化をもたらした人を対象とし、ほかに「スポーツ」「アート&カルチャー」を加えた4部門で選出した。
各部門の他の受賞者は次の通り。▽ビジネス 日本環境設計会長、岩元美智彦氏▽イノベーション 慶応義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授、宮田裕章氏▽スポーツ プロフリークライマー、楢崎智亜氏
《5人の受賞者 30秒映像で紹介》
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◇ビジネス部門 オイシックス・ラ・大地社長の高島宏平さんは食品宅配で業界をリード。食事のとり方が多様化する中で、簡単に調理できる食材キットなどが支持されている。新型コロナウイルスの感染拡大に合わせて、医療従事者を食で応援するプロジェクトにも取り組んでいる。
「普段は数字で評価されている仕事をしていますが、こうして着るもので評価いただくということには驚きもあります。スーツは日々のチャレンジを遂行するために毎日着る、闘うための服です」
◇ビジネス部門 日本環境設計会長の岩元美智彦さんは、服から服を生み出す衣料品リサイクル技術を開発し、国内最大の古着回収ネットワークを構築。その技術を欧州にも展開する。東京2020オリンピック・パラリンピックでは携帯電話を回収・再生したメダル製造も手掛ける。
「チャレンジの気持ちを表すために普段着ないグレーを選びました。ベンチャー企業の経営者が投資家にアピールするプレゼンの場では、必ずスーツ。すると勝てます。次からはこのスーツを勝負服にします」

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