就活塾にオンラインサロン 大学行けない学生駆け込む就活探偵団

イラスト=強矢さつき
イラスト=強矢さつき

新型コロナウイルス感染拡大の影響で就職活動や将来のキャリアに不安を感じる学生が多いだろう。こんな時に頼りになるのが、経験者である社会人や先輩のアドバイスかもしれない。鳴りを潜めていた就活塾がここに来て再び注目を集めているほか、ネット上の有料会員制コミュニティーであるオンラインサロンなども登場。果たしてどんなサービスが受けられるか、探偵団が探った。

「Fラン卒サラリーマン」のオンラインサロン

「就活をする上での仲間が欲しかった」。銀行やコンサルティングファームを志望する早稲田大3年の男子学生は、オンラインサロンの「キャリモモ」に今春から参加している。オンラインサロンといえば芸能人や実業家などが運営するイメージが強いかもしれないが、キャリモモは違う。

運営するのは通称「Fラン卒サラリーマン(Fラン)」氏だ。「無名大学に所属していたが、就活の際にOB訪問を積極的にこなし20社から内定を得た」経験を持つ。現在は大手企業に勤務する社会人2年目で、副業としてサロンを運営する。

その他にも戦略系コンサルの在籍者や、浪人や留年を繰り返してコンサルやIT系企業の内定獲得経験がある人が、運営に携わっているという。

会費は月額2480円。口コミで評判が広がり入会希望者が殺到しているという。募集は年2回かける。今年は4月と8月の募集時には合わせて約1200人が応募。「なぜ入塾するのか」「どんな就職活動をしたいか」などの志望動機を書かせ審査して絞り込んだ。現在3年生を中心に約250人が在籍する。

キャリモモは大半のサービスをオンラインで提供し、講義を聞くスタイルの授業は週に1~2回ある。毎回2時間程度のプログラムで、最初の1時間は企業研究や自己PRの作り方などをFラン氏らが説明。残りの1時間は参加者同士で面接やグループディスカッションなどの練習をする。

就活生同士は随時、ビジネス対話アプリ「スラック」でやり取りできる。スラック上で「○○社のインターンの面接では何を聞かれたか?」「△△社の応募は締め切られたか?」といった具合に就活に関する話題や悩み事を書き込み、参加者が自由に回答する。

ビデオ通話システムを使って、就活生同士で話をすることもあるという。Fラン氏は「ネット上には真偽不明の書き込みが無数にあるが、ここには信頼できる情報がある」と閉じたコミュニティーの利点を強調する。

学生優位の「売り手市場」だったここ数年から一変。新型コロナの影響で景気の先行きが不透明になった。人気企業だった航空会社や旅行会社が相次ぎ採用中止や人数の絞り込みに乗り出すなどし、学生の不安は日に日に高まっている。

就活塾も参加者増加

大手就職情報会社のディスコ(東京・文京)が2022年卒の学生を対象に今後コロナ禍で就職活動を行っていくことへの不安を聞いたところ、「採用数の減少」「インターンシップの減少」に次いで、「就職に関する情報の不足」を挙げた人が6割にも上った。

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