体調崩したの? カラダとは限らないbreakの使い方デイビッド・セイン「間違えやすい英語・聞き手編」(73)break

相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「壊す」という意味のbreak を使った表現をご紹介したいと思います。

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ユウカとスティーブと同じチームで働いていたジョンが、昇進することになりました。それを聞いたふたりは、昇進祝いを兼ねて、ジョンを飲み会に誘うことに。さっそく声をかけたスティーブに対する返事を聞いて、ユウカは少し驚いて、ジョンのことが心配になってしまいます。

それはこんな会話でした。

Yuka: Congratulations on your promotion, John.
John: Thank you.
Steve: For someone your age to be chosen as a section chief is a big deal.
John: It's not all me. I work with a great team.
Steve: Let's go for drinks to celebrate today.
John: I'd love to, but I've gone out so much this week that I'm broke.
Yuka: Are you okay?
Steve: It's on me, so don't worry about it. Let's go.
Yuka: Don't force it, Steve. Let him go home and rest.
John: I'm fine, Yuka. If you get this one, the next time will be on me.
Steve: Ok, let's go!
Yuka: Are you guys sure?

日本語に置き換えてみると次のようになります。

ユウカ:このたびは昇進おめでとう、ジョン。
ジョン:ありがとう。
スティーブ:その若さで課長だなんて、大抜てきじゃないか。
ジョン:いや、チームのみんなの支えがあったからこそだよ。
スティーブ:きょうはお祝いも兼ねて、パーッと飲みに行こうよ。
ジョン:うれしいけど、実は今週ずっと飲み会続きで、金欠なんだ
ユウカ:ええ?大丈夫?
スティーブ:おごるから気にすんなよ。行こうぜ。
ユウカ:スティーブ、無理強いはよくないわ、帰って休ませないと。
ジョン:体調は大丈夫だよ。じゃ、次は僕がごちそうするからね。
スティーブ:オーケー! 行こう!
ユウカ:ふたりとも正気?

上記の会話は、昇進したジョンをユウカとスティーブでお祝いしようと声をかけたのですが、ジョンの返事にユウカは驚きます。brokeの意味を取り違えたため、ジョンが体調を崩しているのかと思ってしまい、それでも誘い続けるスティーブをたしなめたのですが……。