新型コロナウイルスの影響で家にいる時間が長くなり、部屋着としても快適なカジュアルウエアが人気を集めている。特に注目したいのがスエットシャツだ。着心地がよく、動きやすい上に、近年流行のストリートテイストの着こなしとも相性がいい。ただ、そのカジュアルさが、だらしない印象につながりかねないのは気がかり。この秋冬におすすめのスエットと大人らしい着こなしのコツをセレクトショップ、WEEKENDER SHOP(東京都台東区蔵前)の芹沢伸介さんに聞いた。
デザイン性とシルエットが大事 日本ブランドもおすすめ
――店頭でのスエットの人気はどうですか?
「例年よりも注目度が高いです。特にフード付きよりも、クルーネックのものが売れている印象です」
――芹沢さんは今年どのようなスエットをすすめますか?
「時節柄、家にいる時間が長くなっているので、部屋着にもおしゃれな外出着にもできるような一着ですね」
――具体的にはどんなものでしょうか?
「裾の部分にポケットが付いていたり、シルエットが立体的だったりと、少しひねりのきいたものです。デザイン性があるだけでおしゃれに見えますし、外にも着て行きやすいと思います」

――芹沢さん自身はどんなスエットをよく着ますか?
「昔からたっぷりしたシルエットのものが多いですね。特に着丈が短く、身幅が広いものが全体のバランスが取りやすいです」
――大きめのサイズ感というだけでなく、着丈や身幅にもこだわりがあるのですね。
「そうですね。よく着ているのは日本のブランドのものです。アメリカやヨーロッパのものと比べるとやはり日本人の体形になじみやすいですから。他にも素材が良く、洗濯しても縮みや色落ちが起こりにくいなど、服そのもののクオリティーが高いものが多い印象です」
――どうすれば大人らしい着こなしになりますか?
「一枚で着るとカジュアルに見えやすいので、襟元に主張のあるインナーと重ね着をするのがいいと思います。僕も秋冬によく実践しているスタイルで、クラシカルな雰囲気にまとめたい時はシャツに合わせ、落ち着いた印象に見せたいときはタートルネックに合わせるなど、色々な組み合わせを試しています」

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