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写真はイメージ =PIXTA

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リモートワークが進む中で対極的な2つの事象が起きつつあります。一方は、リモートワークを制限している会社からの離職の増加です。今どきリモートワークを認めない会社なんてありえないでしょう、ということですね。しかしもう一方は、リモートワークを徹底している会社におけるメンタルヘルス問題の増加です。変わりつつある働き方に私たちはどのように向き合うべきでしょうか。

限定的ではあっても広がっているリモートワーク

「リモートワークを認めていない会社には行けません、って、採用面接のときに優秀なエンジニアほど条件にあげてくるんです。そういう時代なんでしょうね」

システム開発を手掛けている会社の経営者からそんな言葉を聞いて、働き方についての変化が本格的になりつつあることを感じました。

これまで多くの会社では、台風が来ても、地震が来ても、可能なら出社するように、という指示が基本でした。そのため、帰宅難民問題が生じることもありました。

けれどもニューノーマルが広がる中、業界限定ではありますが、むしろ「出社しないことがあたりまえ」になりつつあります。

緊急事態宣言解除からすでに半年近くが過ぎましたが、その間一度も出社させていないという会社の話も多く聞きます。

もちろん、業種や職種によっては出社があたりまえの場合だってあります。けれども、限られた業種であったとしても、出社があたりまえでなくなる、ということは考えられなかったレベルの変化です。

では今後もその流れが続くのか、というと、その結果生じる問題が顕在化しつつあります。

それがメンタルヘルスの問題です。

リモートワークはメリットばかりじゃない

「リモートワーク中の社員の一部に、明らかにおかしな行動をとる人たちがいてクライアントからクレームが入ることが増えているんです。送ったはずの資料をもう一度送れと『何度も』言われたとか」

「本人に、とにかく一度心療内科を受診するように勧めていますが『受診して問題ないと言われました』と報告を受けるばかりなんです。問題ないなら診断書は出せない、ということらしいのですが、本当に受診しているか確認も難しいですし……」

「社内連絡用のチャットツールに、あきらかに常軌を逸した書き込みをする人が出始めています。たまたまその人だけならまだしも、複数そんな人が出てき始めていて……産業医を精神科医に切り替えて相談し始めているところです」

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