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親のクレカでゲーム課金 高額請求で慌てないために

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NIKKEI STYLE

「スマホのゲーム課金により、何万円もの高額請求を受けた」という話は以前からありました。今年は新型コロナによる外出自粛や学校の休校の影響でゲームをする時間が増えたこともあって、ゲーム課金のトラブルについて話を聞くことが多かったと感じています。

家計相談で伺った中では、高額な買い物をしていないのに突然20万円を超える高額請求がきて、驚いて確認したら子どものゲーム課金によるものだったということがありました。カードの名義人ではない子どもがクレジットカードを利用してしまうと、たとえ親は知らなかったとしてもクレジットカード会社から管理責任を問われてしまうこともあります。

ゲーム課金は小遣いの範囲でと約束をしているご家庭も多いようですが、それでもトラブルはなくなりません。いまやスマートフォンやクレジットカードは生活必需品ですから、上手に付き合えるよう、お子さんとはよく話し合ってほしいものです。

子どもの小遣いの範囲を厳守

なぜ、多額のゲーム課金ができてしまうのかというと、親のクレジットカードを使ってしまうから。家計から支払うことが難しい金額まで使ってしまうこともあります。家計に影響が出れば、日々の生活に支障を来し、将来の貯蓄計画に影響することさえあります。これではいけません。

支払いについて、きちんとルール化すること。これが大切だと思うのです。

ロールプレイング、パズル、スポーツ、アイドル育成など、実にさまざまな種類のゲームがあり、ある程度まで無料で楽しめます。ただ多くのゲームでは、「課金」をするとよりゲームを楽しめる仕組みがつくられています。その課金の代表的な方法であり、高額な課金につながりやすいのが、「ガチャ」と呼ばれるものです。

ガチャとは、ゲーム内で使えるレアなアイテムなどが当たる電子くじのこと。路上などで見かけるカプセル玩具が語源で、硬貨を入れてハンドルを回すとプラスチックケースに入った商品が出てくるように、中身が何かは買ってみないと分かりません。スマホゲームのガチャは1回で数百円、一気に10回連続でガチャを回せるものだと2000円以上かかるものもあるのだそうです。

夢中になった子どもは、お金がいくらかかっているのか全く意識せずにガチャを回し続ける……、そしてそこに「親が気がつかない」ということが加わると、高額請求になってしまいます。ならば、親のクレジットカードを子どものスマホにひも付けないでゲーム課金を楽しんでもらうようにしてみましょう。

上手に楽しんでいるお子さんは、毎月の小遣い、またはお年玉や誕生日などにもらったお金で、自分で計画を立てて遊んでいます。スマホの課金はクレジットカードで決済することが多いのですが、ブランドプリペイドと呼ばれる、VISAやMastercard、JCBなどの国際ブランドがついたプリペイドカードならば、クレジットカード会社の決済システムを使って買い物などの支払いができます。クレジットカードではないため、あらかじめカードにチャージされた残高がなければ使用することはできませんから、子どもの小遣いの範囲内で利用できるというものです。

それでも、子どもに全て任せておくのは危険です。使う時には、親に相談、もしくは事後報告をするなどのルールを加えた方がいいかと思います。

もし、ゲームに夢中になり、自分が自由にできるお金の全てを使ってしまえば、それで終わり。他に欲しいものも買えず、新しいガチャもできず、悔しい思いをすることになりますが、それが学びとなります。自分の限られたお金をゲーム課金に使うことが、有効なお金の使い方かどうかを考えていけるのなら、ゲーム課金も悪くはないでしょう。

問題は子どもではなく親の側に

子どもが湯水のように親のクレジットカードから課金できるのは、一見すると子どもの問題と思いがちですが、実は親の問題です。おそらく、有料アプリや、一度きりと懇願されたゲーム課金のためにクレジットカード番号を登録してしまったのでしょうが、そのまま放っておいたのなら、高額請求が来ても仕方がありません。

一度使わせたら、面倒でもカード番号を消すなど、子どもが自由に使うことができない環境をつくる。これが大切です。利用ごとにメールで連絡が来るように設定する、利用の上限額を設定する、またはそもそも登録するカードをプリペイドにするなど、工夫することが必要です。プリペイドカードなら、お子さんが持てるものもあるので、親のカードにこだわる必要もありません。

利用に制限がかけられると、思ってもいなかったような高額請求がきて子どもが叱られ、落ち込むこともないでしょうし、親も心配しなくてもよくなります。ルールを設け、風通しよくしておくと、課金などによるトラブルを避けられるでしょう。

ネットショッピングも

お子さんのスマホのショッピングアプリについても同様です。クレジットカード番号は一度登録するとそのまま残っていることがほとんどです。繰り返し利用できるので、子どもがショッピングに使ってしまうこともあります。

新しく出たゲームソフト、はやりの洋服やアクセサリー……。親に言っても買ってもらえないものを、ここぞとばかりに、こっそりと購入してしまうケースもあります。高校生くらいになると、親の支払いになることをしっかり理解した上で、確信犯的に買い物をするというケースもあるようです。代引きだと手数料がかかる――こんなことを理由に親にクレジットカードで立て替えさせ、「あとで払うから」と言いながら時間とともに親への支払いをうやむやにするというお子さんもいらっしゃるようです。

クレジットカードなどネット上で決済できるシステムは、これからの時代なくなることはありません。トラブルを避けるには、子どもが利用するカードと親が利用するカードを分けること、利用する都度メール連絡が来るよう設定するなどして、利用状況を把握しやすくすることが大切です。加えて、子どもにはお金が見えない支払いでも、確実にお金を使っていることを理解してもらえるよう、自分の小遣いから支払わせる仕組みをつくりましょう。

どうしても親のカードで払うときには、支払い明細が届いたときにきちんと子どもに金額を見せ、請求しましょう。そういう経験も、立派な金銭教育につながります。

クレジットカードの利用は、特にネットの場合は支払っている感覚も薄くなりがちで、子どもに限らず大人でも、使い方を失敗することがあります。そう言ったことを未然に防ぐために、ゲームでもショッピングでも、大人と子どものお金を分けることが良い策だと感じます。そして、カードを分けることができても、できなくても、お金の使い方にルールを設け、楽しみには楽しくお金を使い、必要なお金も残していける。そんな習慣をつくっていただきたいと思います。

横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、これまでの相談件数は2万3000件を突破。著書に『はじめての人のための3000円投資生活』『年収200万円からの貯金生活宣言』など。オンラインサロン「横山光昭のFPコンサル研究所」を主宰。

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