■パンツのCheck Point
ジャケットが風格を表すとすれば、パンツは印象のスマートさの要といえる。脚に張りつくほどタイトだと窮屈そうに見えるし、裾が長すぎるとだらしなくも見える。イメージを大きく左右するポイントだけに、損ねないよう、見直しを図ってみよう。もし、お腹が気になっていても、シルエットが正しければカバーできるはずなので、最適なサイズ感を知ってほしい。

《これはNG 6》ウエストがきつい!? 尻・モモ裏の横シワ
パンツの腰回りが小さすぎると、生地が引っ張られて写真のように不自然なシワが発生する。これだとフロントボタンを留めるのも苦しいはずだ。見た目が悪いうえ、ポケットに手が入れづらいなど実用面でも問題が起こるので要注意。

《これはNG 7》タイトすぎる!? ふくらはぎがくっきり見える
スポーツ経験者に多いのがこちら。腰や太ももは最適であっても、鍛えた膝から下が太すぎるためにクッキリとふくらはぎのラインが浮き出てしまうのだ。お直しで幅を広げるか、オーダーでベストなサイズの一着を手に入れるのが正解。

《これはNG 8》だらしない印象…パンツ丈が長すぎ
最近の主流とされるテーパードシルエットのパンツでは、裾がたわまないのが最適なバランスとされる。写真のように裾がたっぷりと余ってしまうのはよくあるNG例。裾が靴の甲にわずかに触れるくらいに裾上げすれば、足元がすっきり見える。

《これはNG 9》パンツがきつい!? ポケットが開いている
最近のパンツは、腰やヒップにほどよくゆとりがとられている。が、腰骨の下やヒップ回りがタイトすぎると起こるのが写真のトラブル。生地が突っ張ってポケット口が常に開いてしまうのだ。明らかに不格好なので避けてほしい。

《これはNG 10》ウエストがきつい!? プリーツが開いている
写真は上のケースと類似したNG例。最近はタック入りのパンツも増えているが、これは本来、適度なゆとりをもたせるための工夫。自然に立っている状態でタックが開いているのは、明らかにパンツの腰回りがタイトすぎると心得るべし。

※表示価格は税抜きです。
撮影=坂本正行、大見謝星斗、伏見早織、武蔵俊介、中島里小梨 スタイリング=森岡 弘(glove)、宮崎 司(CODE) ヘアメイク=古川 純 文=川田剛史、伊澤一臣、秦 大輔
[MEN’S EX 2020年10月号の記事を再構成]
SUITS OF THE YEAR 2020
新型コロナウイルスの影響で、2020年は初のフルCGで作成した会場でのバーチャル授賞式。
時代の節目に挑み、大切なメッセージを放つ5人を表彰した。