社員のグチは宝の山 会社の成長に役立てる秘策とは『「グチ活」会議』

社員のグチを「宝の山」に変えるノウハウを指南
社員のグチを「宝の山」に変えるノウハウを指南

グチをこぼす社員は、現状に満足していない。だから、思わず漏らす言葉には改善へのヒントも隠れている。今回紹介する『「グチ活」会議』は、組織変革に詳しい経営コンサルタントが実践しているノウハウをまとめた一冊だ。お互いに本音を出し合える場をうまく設定すれば、稼げるチーム、働きやすい会社に成長できる。

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仁科雅朋氏

著者の仁科雅朋氏は1966年生まれ、東京都町田市出身です。中央大学法学部卒。大学卒業後に就職した大手食品会社では営業部に配属となり、戦略的商品のシェア拡大により入社最短年数で社長賞を受賞しました。1997年に31歳で独立起業し、企業研修の営業からスタートします。現在は組織変革コンサルタントとして活動しています。「本音を語れる組織づくり」がコンサルティングのキャッチフレーズ。「グチ活」は商標登録申請中です。

グチは変革の武器

一般的に日本人は、会社の悪口を言ったり、上司を批判したりするグチは悪いことだと教えられてきました。日本には、「我慢は美徳」「石の上にも三年」と我慢をたたえる文化があり、ほとんどの日本人は、この考えを家庭でも刷り込まれて育ちます。ですから「忍耐強い」「勤勉」など諸外国からも評価されています。でも、著者は少し違う角度から物事を見ます。

しかし、私はこの「グチ」こそが、会社変革の強力な「武器」であると考えています。実は、グチの裏側に隠れている問題を浮き彫りにすると、会社の雰囲気が良くなり、コミュニケーションが円滑になるためのヒントが見えてきて、最終的には会社の生産性を高めることにつながるのです。
今までの日本の企業社会では、グチは悪いことと思われていたため、グチを活用する会社は全くありませんでした。しかし、私がこの本で読者のみなさまにお伝えしたいことは、グチの裏側にある真実に目を向け、スポットライトを当てると、会社の利益がぐんぐん伸びていくということです。
(プロローグ 24ページ)

著者は経営コンサルティングの手法の一つとして、「グチを集める」ノウハウを確立しました。居酒屋で、給湯室で、社員食堂で……。いたるところでグチはありふれた存在です。でも、いざ、かしこまって「グチを言ってください」と言われても、困りますよね。それならグチを引き出すための会議を開いてみたらどうだろうかという、少し変わった発想で著者は『「グチ活」会議』を考え出しました。

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