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お祭りの屋台などでおなじみのフランクフルトソーセージ=PIXTA

ところで、ウインナーソーセージといえばスーパーでは、なぜか2袋がセットになって売られている。あれはいったいなぜ?

「シャウエッセンを発売した1985年当初は1パックで売られることが多かったと聞いております。これを2個テープで巻いて販売したところ、お買い得感もあり、非常に良く売れたということで、徐々に2個セットでの販売方法が主流になりました。ハムやソーセージはもともと保存食であり、冷蔵庫に入れておくと便利な食材です。お客さまもまとめ買いをして冷蔵庫にストックしておくのが便利で買いやすかったのだと思います」(森脇さん)

しかし、2個セットにするのだったら1袋に2袋分入れて売ればよさそうなものだが……。

「ウインナーの袋の中には窒素ガスが入っており、これによりおいしさと鮮度を保っています。お客さまができるだけ開封したてのおいしさを楽しんでいただけるよう使いやすい量に小分けをしています」(森脇さん)

そういえばソーセージの袋って中身に対して袋がやたらと大きく膨れている印象があったが、これはそういう意味があったのか。

スーパーの店頭では、ソーセージがなぜか2袋で1セットで売られている

さて、冒頭に11月1日はソーセージの日と紹介した。これはソーセージが3本並んでいる様子から来ていると思ったら、さにあらず。この日は「日本のソーセージの父」と呼ばれる大木市蔵が1917年、「第1回神奈川県畜産共進会」に日本で初めてソーセージを出品した日であることから記念日に制定されたという。

大木は15歳のときに横浜中華街の食肉加工店に見習いとして就職。ドイツ人コックに弟子入りし、ソーセージの製法を習い、外国人向けにソーセージを製造・販売していた。当時からすでに日本でソーセージは存在していたが、日本人の手によるソーセージが日本人に向けて初めてお披露目されたのが11月1日だったというわけだ。

彼はその後独立し、大木ハム製造商会や高崎ハムなどを設立。多くの後進を育成し、ハムやソーセージ、ベーコンのJASの制定にも携わるなど、日本の食肉加工業界に多大な功績を残した。

この日がなければ私たちはおいしいソーセージをつまみに生ビールを飲む幸せを味わえなかったかもしれない!? 秋の夜、しみじみ幸せをかみしめながらソーセージを食べようではないか。

(ライター 柏木珠希)


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