「アレクサ」で簡単ビデオ通話 離れた家族を見守り
コロナ禍における外出自粛ムードはだいぶ収まったが、高齢者はなかなかそうもいかない。外出の機会が減って「こもり癖」が付き、最低限の外出もおっくうになる場合がある。
高齢者が生きがいを失い心身ともに弱る状態を「フレイル(虚弱)」と呼ぶ。これが続くと、認知症へのリスクも高まるという。対策はこまめな運動、しっかりとした食事、人との交流の3つが有効らしい。身内が頻繁に訪れて話やアドバイスをしてあげられればよいが、離れて暮らしているなど難しい場合もある。
ならばテレワークやオンライン飲み会のごとく、IT(情報技術)の力を借りよう。パソコンやスマホ・タブレットを使ったビデオ通話もよいが、もっと簡単に利用できる機器として、筆者の場合は画面付きスマートスピーカーが重宝している。代表はアマゾンの「エコーショー」シリーズ。これを互いの家に設置し、スマホの「アレクサ」アプリでそれぞれニックネームなどの連絡用の設定をしておけばよい。
すると、「アレクサ、おばあちゃんにかけて」などと呼びかけるだけでビデオ通話を開始でき、相手も「アレクサ、通話に出て」と言うだけで出られる。スマホからも呼び出せるので、外出先にいても安心だ。
アレクサには天気やニュースを聞いたり音楽を流したりといろいろお願いできるので、お薦めの操作を教えておくとよい。また「Alexaブループリント」を使うと、「孫の名前は?」「孫の得意なスポーツは?」といったオリジナルの質問に対する答えをアレクサに覚えさせることが可能。すると、アレクサと家族の話もできるようになり、楽しみが広がる。
(ライター 青木恵美)
[日経PC21 2020年12月号掲載記事を再構成]
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