「生かすって具体的にどうすれば」とクエスチョンが浮かんだかもしれませんが、答えはとてもシンプルです。「あなたのこだわり=企業のこだわり」の式が成り立つ会社を探すことです。また「あなたのこだわり=業界のこだわり」の式が成り立てば、さらに候補企業の数は増えていきます。

就活がうまくいかないと「自分がダメなんじゃないか」と思ってしまいがちですが、そんなことはありません。就活がうまくいかないのは、企業と自分自身の間に生じたギャップが原因ではないでしょうか。

再トライの場合、面接で企業側から「なぜ再トライしたの」と質問されることが想定されますし、面接官の中には「この就活生はこだわりが強すぎて、もしかしたら柔軟性がないかも」と思う人もいるかもしれません。そんなとき、企業とご自身のこだわりに親和性があることが伝われば、「こんなにこだわれるのなら、多少困難が生じても頑張って活躍してくれそう」と印象を変えるも可能です。

ぜひ自分自身を否定せず、こだわりも大切にして、業界や企業と親和性のある就活をしてみてください。きっと納得のいく就活ができると思います。

決断した後の行動が大切

Q:自分ではあまり希望していないが、親が望んでいる内定先企業への入社を決めました。これでよかったのでしょうか。
A:自分の希望を優先するのか、親の意見を優先するのかが重要なのではなく、決断した後の行動が大切。キャリアは、失敗しても軌道修正は可能です。どちらを優先しても大丈夫なので、安心して決断してください。

人生の決断において、自分自身の意見を優先すべきか、親や大切にしている人の意見を優先すべきか。キャリアだけでなく、同じように悩む局面はあるかもしれません。

私自身は、自分自身の価値観を優先せずキャリアで失敗した経験から(「キャリアでの失敗~採用担当者が見つけたモノ」参照)、「自分の意見を優先した方がいい」とは思いますが、「親の意見を優先して入社して、本当に良かった」という話が複数のロスジェネから出たのも事実です。同じ決断をしても「失敗した」と思う人と「これでよかった」と思う人がいる。この差は何でしょうか。

各人のキャラクターや考え方、アドバイスの内容などにもよると思いますが、ロスジェネ世代への取材を通じ、私は「キャリアにおける決断の善しあしは、選択内容だけで決まるのではない。選択した後の行動が重要だ」と思い至るようになりました。

取材で浮かび上がってきた「就活に苦労したけれど、今は活躍している人たち」の共通点は「決断後に自分自身の選択を正解にする前向きな努力をしている」ということでした。これに気づいたとき、「自分自身の考えを優先しなかった」ということだけが私の失敗原因なのではなく、「現状を否定する思考から抜け出せていなかった」ということもあるな、と改めて反省いたしました。

とすれば、迷いながら入社しても大丈夫。入社後に「違ったかも」と思っても、そこから軌道修正は可能なのです。

もしベストの選択と思って入社しても、入社後に思わぬギャップを感じて「こんなはずじゃなかった」と思うことは誰しもが経験すること。そうなったら、活躍しているロスジェネ世代に共通の「選択を正解にしようとする行動」にぜひ力を注いでみてください。

また親の意見を優先しようと思ったあなたは、きっと人を大切に考えることができる優しい心の持ち主だと思います。その優しい心を生かして、企業の「ここ良いな」「ここに共感するな」というポイントも見つけてほしいと思います。あなたなら、そのポイントをさらにブラッシュアップすることもできるはずです。

そこまで努力してもうまくいかなかったなら、次のステップが頭に浮かんでも、納得して新しい選択ができるのではないでしょうか。

あくまで取材をもとに考えた私の意見を書いてみました。読者のみなさまには「こういう考え方もあるんだな」と受け止めていただけたら幸いです。コロナの影響を受けた就活生には、ロスジェネ世代の経験からお伝えできることはたくさんあるように思います。次回以降も折に触れて紹介できればと考えています。

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