激変する環境に振り回されて行動していないか?

最後に「その3」として「キャリアイメージ、自己ミッションステートメントが描けているか?」を挙げます。

そもそもビフォーコロナのころから、ミドル・シニアの皆さんには「自分は今後、何をテーマに仕事をしていきたいのか」「自分は、どのようなところで、どのような成果を提供したいのか」というミッションやビジョン(最近の言い方ではパーパス)を持つことが、その後のキャリアを自身が望む方向へ展開させるためにとても大事でした。

そして今、明確な道しるべを自らの中に定めずに転職したり独立したりすることは、これからの時代環境を想定するに、これまで以上にリスクが高いといえます。私たちは今回のコロナ禍で、世界は数カ月で一変し得るのだという現実を体験しました。激変に振り回されるのか、その中でも揺るぎない軸を持ち進むか。『7つの習慣』を書いたスティーブン・R・コヴィー博士は「激流の時代に、翻弄され流されるのではなく、自ら舵(かじ)を取る」ために原則中心のミッションステートメントを描きなさいと指南しました。

「今後、このような道を進む」というものを心底持てているなら、ウィズコロナなど恐れることありません、ぜひ新たな場への一歩を踏み出してください。しかし、もしないならば、それがわき上がるまで、まずは目の前の業務に集中するほうが得策だといえるでしょう。

繰り返しとなりますが、「仕事人生というゲーム」のステージクリアをして、次のステージへと進まない限り、転職先で必ずまた同じ課題や問題が起こります。堂々巡りや行き先をロストするような転職は、逆にあなたの未来を望ましくない方向へと押し流します。そのようなことにならないよう、しっかり今を決着させて、次に進みましょう。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

井上和幸
経営者JP社長兼CEO。早大卒、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、リクルート・エックス(現リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。「社長になる人の条件」(日本実業出版社)、「ずるいマネジメント」(SBクリエイティブ)など著書多数。

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