オンライン結婚式を姉妹で事業化 コロナ延期に救いを

日経doors

2020/11/5
「Stay Home Wedding TOKYO」で挙げたオンライン結婚式の様子
「Stay Home Wedding TOKYO」で挙げたオンライン結婚式の様子
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コロナ禍によって大きく変わった、人々の暮らし。さまざまなイベントが中止となるなか、泣く泣く結婚式を中止したり、延期したりした人も少なくない。黒田佳奈子さん、高村えり子さん姉妹は、「結婚式をあきらめたカップルを救いたい」と、「おうちでオンライン結婚式・Stay Home Wedding TOKYO」の事業を立ち上げた。発案からサービスを開始した6月まで、姉妹は一度も直接会うことなく、クライアントとのやりとりもすべてオンライン。しかも事業開始までは2カ月というスピード感。異例づくしの新ビジネスにかける思いを聞いた。

左が妹の高村えり子さん、右が姉の黒田佳奈子さん。二人は2カ月で「おうち結婚式」事業を立ち上げた

「結婚式をするはずだった日、どう過ごせばいいの?」

「おうちでオンライン結婚式・Stay Home Wedding TOKYO」は、参加者がZoomなどのオンライン会議システムを利用して集まり、オンラインで結婚式を挙げるカップルが結婚の誓いを立てる様子を見守ったり、スライドショーを一緒に見たり、食事を食べたりしながら、お祝いの言葉を届ける、新しいスタイルの結婚式だ。

2020年4月、この「おうちでオンライン結婚式・Stay Home Wedding TOKYO」の事業計画を立て、6月にはサービスを開始したという黒田佳奈子さん、高村えり子さん姉妹。姉である黒田さんは東証1部上場企業で新規事業開発に携わった後、電通コンサルティングで大手企業のマーケティングサポートを経験。2016年に企業内での女性活躍推進をサポートする「WOMAN COLLEGE」を立ち上げた。

妹の高村さんはブライダル業界最大手のテイクアンドギヴ・ニーズ、グローヴエンターテイメント、アニヴェルセルでウエディングプランナーとして約600組の披露宴を担当した後、退職。

姉妹で歩む道は違ったが、それぞれのフィールドで着実にキャリアを積み上げてきた。お互い忙しく、それほど頻繁に連絡は取っていなかったが、コロナウイルスが流行してからは「元気?」「マスクが手に入ったよ」とLINEを送り合うようになっていた。

そんな2020年の3月、高村さんに親友から「結婚式を延期します」という連絡が入った。

「学生時代の親友から『結婚式をするはずだった日をどう過ごせばいいか分からない』という連絡が来たんです。結婚式の日取りを考え抜いて、選び抜いて、桜の咲く時期に式をするはずだったのに、コロナで見通しがまったく立たなくなってしまって……親友はショックのあまり体調も崩していました」(高村さん)

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