日経ナショナル ジオグラフィック社

もう1つの大賞である「ヤング・ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたのは、フィンランドに暮らす13歳のリーナ・ヘイキネンさん。ヘルシンキ郊外の島で、白い羽毛が舞うなか、ガンをむさぼる若いキツネを撮影した(PHOTOGRAPH BY LIINA HEIKKINEN, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
クモを食べるマンドゥリアクアマガエルモドキ。スペインのハイメ・クレブラス氏がエクアドル北西部アンデス山脈の麓で撮影。「両生類と爬虫(はちゅう)類の行動」部門で受賞した。アマガエルモドキはキーストーン(中枢)種として、生態系のバランス維持に大きな影響を与えている(PHOTOGRAPH BY JAIME CULEBRAS, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
中国北西部チベット高原の大草原に暮らすマヌルネコの家族。写真家のシャンユアン・リー氏が6年をかけて撮影した一枚で、「哺乳類の行動」の最優秀賞に輝いた。マヌルネコは小さな野生のネコで、通常は単独行動。活発な時間帯は夕暮れどきと明け方で、見つけるのが難しい(PHOTOGRAPH BY SHANYUAN LI, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
カンムリカイツブリの家族。ホセ・ルイス・ルイズ・ヒメネス氏がスペイン西部の潟湖にカメラを浮かべ、迷彩柄のテントに身を隠して撮影した。口を開けたひなに餌をやる両親という家族の肖像が評価され、「鳥類の行動」部門の最優秀賞に選ばれた(PHOTOGRAPH BY JOSE LUIS RUIZ JIMENEZ, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
巣に入ろうとする2匹のカリバチ。「無脊椎動物の行動」部門で賞を獲得したフランク・デシャンドル氏の作品だ。デシャンドル氏は自宅近くでこの瞬間を撮影。赤外線ビームセンサーを設置し、カリバチが通過するとカメラが作動するようにしていた。セイボウ(右)の撮影が目的だったが、ジガバチも一緒に写っていた(PHOTOGRAPH BY FRANK DESCHANDOL, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
コロンビアのみに生息するキクの仲間の花。「植物と菌類」部門で受賞したガブリエル・アイゼンバンド氏の作品だ。長時間露光を用いることで、高山を流れる雲を鮮明に捉えることに成功した(PHOTOGRAPH BY GABRIEL EISENBAND, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
「水中」部門の最優秀賞に選ばれた中国のソンダ・カイ氏の作品。フィリピン、アニラオ沖で夜のダイビング中、深海を泳ぐソデイカのふ化幼生を撮影した(PHOTOGRAPH BY SONGDA CAI, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
ロシアと米国に拠点を置くアレックス・バディヤエフ氏が、米モンタナ州ロッキーマウンテンフロントにある自身の山小屋で撮影したロッキーキノドメジロハエトリ。「都会の野生動物」部門で受賞した。この写真を撮影するため、バディヤエフ氏はトウヒの樹皮にカメラを隠した(PHOTOGRAPH BY ALEX BADYAEV, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
エトナ火山の割れ目を流れる溶岩。「地球の環境」部門の最優秀賞に選ばれたイタリアのルチアノ・ガウデンツィオの作品。この光景を写真に収めるため、ガウデンツィオ氏はエトナ火山の北面を数時間かけて登った(PHOTOGRAPH BY LUCIANO GAUDENZIO, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
イタリアのアルベルト・ファントーニ氏は地中海の鳥を記録した作品で「ライジングスターポートフォリオ」部門の大賞に選出。この写真はサルディーニャ島で撮影したもの。エレオノラハヤブサのオスが断崖で待つつがいのメスに餌を与えている(PHOTOGRAPH BY ALBERTO FANTONI, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
地面で活動するハンミョウと樹上で狩りを行うツムギアリ。2匹の凶暴な捕食者が出会った。インドのリパン・ビスワス氏が西ベンガル州ブクサ・トラ保護区の干上がった川床で撮影。「ポートフォリオ」部門の最優秀賞に輝いた組み写真の一枚だ(PHOTOGRAPH BY RIPAN BISWAS, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)
ポール・ヒルトン氏は世界的な野生生物取引を記録した作品で「ワイルドライフ・フォトジャーナリスト・ストーリー」部門の最優秀賞を受賞。この写真はバリ島の鳥市場で撮影されたもので、若いブタオザルが木のおりに鎖でつながれている(PHOTOGRAPH BY PAUL HILTON, WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR)

(文 NATASHA DALY、訳 米井香織、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック 2020年10月16日付の記事を再構成]

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