映画のような動画撮影が可能に

高性能なCPUとカメラとの組み合わせにより、「Dolby Vision」対応のビデオ撮影が可能になった。Dolby Visionとは、簡単に言うと映画のような美しい動画が撮影できる技術だ。

ただし、Dolby Visionの動画は対応するディスプレーで見ないと、あまり違いがわからない。iPhone上で見ると違いは明確だが、例えばパソコンに転送しても、ディスプレーが非対応だとよくわからないケースもある。ちなみに、最近はテレビでもDolby Vision対応の製品が増えてきている。

Dolby Visionで撮影した動画をiPhone 12 Proで表示(上)。非対応の動画を撮影して表示した、下のiPhone 11 Pro Maxと比べると、光の明るさが大きく違う

iPhone 12 ProはiPhone 12よりも、ディスプレーの最高輝度が若干明るい。ただし、映画やビデオなどが「HDR(ハイダイナミックレンジ)」対応の場合の最高輝度は共通で、どちらも非常に明るく表示できる。HDRとは、画像内の明暗差を調整し、より鮮やかな写真や動画を楽しめる機能だ。

左のiPhone 12 Proのほうが通常の最大輝度は若干明るい

本体背面に磁石を内蔵

iPhone 12シリーズは、新しく「MagSafe」という仕組みを採用した。本体背面に内蔵した磁石で様々なアクセサリーを取りつける仕組みで、すでに対応する充電器やカードケースが登場している。

MagSafe対応のワイヤレス充電器は、磁石でぴったりとくっつくので、従来のワイヤレス充電器と違って、充電しながら使うのにも向いている。また、従来の充電器より短時間で充電できるのも素晴らしい。

なお、ケースをつけたい場合はMagSafe対応品でないと、対応アクセサリーが利用できない可能性が高い。アップルからは純正の対応ケースが発売されている。

MagSafe対応のワイヤレス充電器は本体に磁力でくっつく
従来のワイヤレス充電器は、iPhoneを充電器の上に置いて使うものが主流。手に持って利用しづらかった
MagSafe対応のケースなら、MagSafe対応充電器を取りつけられる
外箱と同こん物。充電器とイヤホンが同こんされなくなった

自信を持ってお薦めできる

iPhone 12の大きな特徴の一つは次世代通信規格の「5G」対応だが、他社のスマホも5G対応機種が増えているので、独自の魅力とは言えない。現在のところ5Gは利用可能エリアも狭いため、本格的に活用できるのは、2~3年後になりそうだ。

とはいえ、5Gを使わなくてもiPhone 12シリーズはとても魅力的だ。購入を迷っている人にも、自信を持ってお薦めできる。ただし、全4モデルが出そろうのを待って、しっかり見極めてから購入するのも悪くないだろう。

戸田覚
 1963年生まれのビジネス書作家。著書は150点以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。