Men's Fashion

伸縮・洗える・小さくたためる…機能別ジャケット図鑑

トレンド

2020.11.5

MEN'S EX

高い機能性により気楽に纏えながら、巧みなパターンと仕立てでしっかり大人の品と色気を演出できる……。そんな進化著しい最近の“スマートジャケット”をタイプ別に分類してご紹介。オケージョンも着こなしも選ばない、今の時代に最も活躍するジャケットはここから!




【ハイストレッチ科】

高度なストレッチ性でノンストレスな着心地を叶えたジャケットのこと。一頃はいかにも化繊混であることが丸分かりだったが、最近は伸縮性の高いジャージー、すなわち編み地で見た目も風合いも布帛的に仕上げたものが目立つ。

美シルエットを保てるよう特別開発されたジャージー

PAUL STUART(ポール・スチュアート)

布帛ライクな千鳥格子生地は、尾州産のウール100%ジャージー。副資材を一切使わずに構築的シルエットを築けるよう開発された素材で、反発力ある糸を使用するため伸縮性に優れ、キックバックも良い。素材の力のみで保形しているため、抜群に軽量なのも嬉しい。 6万3000円(ポール・スチュアート SANYO SHOKAI カスタマーサポート)

エレガントな見映えと極柔の着心地を両立

UNIVERSAL LANGUAGE(ユニバーサルランゲージ)

表にウール、裏に綿を使用した変形ダブルカノコ素材を採用。ウールの毛羽をおさえるように先染めにし、双糸の糸を使用することで、カノコの表情を綺麗に演出。裏地の綿の肌触りの良さも魅力だ。伸縮性に富んだジャージ素材は、尾州別注、ユニバーサル ランゲージのエクスクルーシブ素材。 2万6000円(ユニバーサルランゲージ 渋谷店)

アンコンの名手によるカーディガンライクな一着

BOGLIOLI(ボリオリ)

副資材を極力省いたことでカーディガンのように軽く纏うことができながら、丸みを帯びた立体的シルエットを築くジャージージャケット。肩の力を抜きながらもスタイリッシュに決まるという、ボリオリらしさ炸裂の一着だ。生地はコットン60%+ウール32%+ナイロン8%。絶妙に計算されたブレンド具合によりソフトな仕上がりに。 8万9000円(三崎商事)

気楽に羽織れて粋に決まる攻めたジャージー生地

THE GIGI(ザ・ジジ)

スポーティな印象をもたらす3パッチポケットに加え、短い着丈やコンパクトなシルエットにより気楽に纏える「アンジー」というモデル。見るからに柔らかな生地はアルパカ65%+ポリアミド34%+エラスティン1%のジャージー。クラシックなチェック柄ながら表面に凹凸のあるファンシーな仕上がりで、個性的な服を求める人に絶好の一着だ。 11万円(アマン)

ジャージーなのに布帛のようなハリと落ち感

LANVIN COLLECTION(ランバン コレクション)

生地はバランサーキュラーという特殊編み機によるジャージーを採用。布帛とニットを融合したような生地感で、程よいハリもあり、落ち感も美しい。シルエットは適度にゆとりを持たせたリラックスシェイプ。ノーベント仕様もクリーンな雰囲気を盛り上げる。ウール60%+ポリエステル30%+ナイロン10%。 9万円(ジョイックスコーポレーション)

旬の杢糸使いをジャージーで表現したテクニカルな生地

AZABU TAILOR(麻布テーラー)

杢糸使いのツイーディなネイビー生地は、ハイゲージ編みのジャージー素材。快適な着用感でありながら、ちゃんと軽量半毛芯を仕込み、胸の量感を形成したところにテーラーの矜持を感じる。ピークトラペルやチェンジポケットなどのクラシックディテールを備えているのもここらしい。 4万4500円〈オーダー価格〉(Y&Mプレスルーム)

ストレスフリーで羽織れるポロシャツのような生地感

GUY ROVER(ギ ローバー)

鹿の子のようにさらりとしたタッチの厚手のコットンメッシュ生地を裏地なしで仕立て、残暑の時期から長い期間にわたって活躍するようにしたモデル。ポロシャツのようにストレッチも効いているので、着心地も快適だ。3パッチでややボクシーなシルエットもモダンで、幅広い着こなしに対応しそうだ。 3万9000円(バインド ピーアール)

秋冬トラッド演出に絶好な大人のチェックジャケット

BROOKS BROTHERS(ブルックス ブラザーズ)

茶に青のペーンを配した秋冬らしい色目のジャカード生地を採用し、季節に相応しい情緒あるスタイルが築ける一着。この生地は伊・ドンディ社のジャージー。コットンを多めにブレンドしているのに加えて背抜きのため、暑さの残る季節から長く着用できるのもいい。コットン63%+ウール37%。 8万9000円(ブルックス ブラザーズ ジャパン)