コロナ時代の手帳選び オンとオフの予定を上手に管理
今旬ときめきステーショナリー
文具店の手帳売り場には新作の手帳がずらりと並び始め「来年の手帳をどれにしようか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか? 2020年は新型コロナウイルスの影響で手帳の使い方も大きく変わった1年になりました。なかなか予定が立てられないことから、手帳を日記やログなどを記録するツールとして活用するケースが増えています。リモートワークや在宅ワークが増えたこともあり、仕事の細かい予定を書き込んで管理する手帳より、仕事とプライベートの両方を見渡すことができるような手帳のニーズも高まっています。今回はそんなコロナ禍に生まれた新しい生活様式に対応できる新作の手帳を紹介します。
新フォーマットでオンとオフの予定をまとめて管理
ロルバーンダイアリーでおなじみのデルフォニックスから、待望の新フォーマットが登場しました。月ごとに月間カレンダーと4つの予定が書き込めるログチャートの2つの方法で予定や記録を管理できます。仕事の予定だけではなく、体調管理や家族の予定など好きな項目を書き込めるので、在宅勤務が増えたコロナ時代におすすめの手帳です。
まるでスコッチグレインレザーのように見える手なじみのよい表紙が人気の「キトリ」シリーズ。単色から大きな絵柄が書かれたものなど様々なバリエーションがありますが、こちらの表紙は「キトリ シュクル」というデザインです。光の粒のようにも見えるランダムな図形がちりばめられていて、少し個性を出した手帳を持ちたいときにおすすめのデザイン。カラーはミント・クリーム・ブラックの3色。
「ログチャート」の最大の特徴はマンスリーページです。見開きで左のページが月間の予定を書き込めるマンスリー、右のページが4つの予定が書き込めるログチャートというフォーマットが採用されています。1日1行4項目の予定を書くことができ、下に進むにつれて時間軸が経過するという新しいフォーマットです。
1日の主な予定をマンスリーに書いて、細かい予定や記録をログチャートに書き込みます。例えば仕事の場合はプロジェクトごとのスケジュールや、在宅勤務と出社の予定を書き込むといった使い方ができます。プライベートの場合は体重や体温などの体調管理、ランニングの記録や家族の予定を書き込むといった使い方もできます。1列を1項目として書けるので、仕事の予定と個人の体調管理といったようにビジネスシーンからライフログまで幅広く活用できるのが特徴です。
マンスリーの次のページにはケイ線メモが見開きでついており、マンスリーとケイ線メモが1年分交互に配置されています。ケイ線の幅は約5ミリの細めケイ線。マンスリーに書き込みきれなかった予定や、月のトピックなどのメモにも使えます。そして巻末には、自由に使える5ミリ方眼メモが10ページついています。マンスリーをベースに、仕事の予定だけではなく、プライベートな記録も管理したい方におすすめの一冊です。
サイズ:B6 135×191ミリ
値段:1900円(税抜)
期間:2021年1月~2021年12月
フォーマット:マンスリー
1日1ページに新提案!ノート感覚で使える手帳
いろは出版が手掛ける「SUNNY SCHEDULE BOOK」は、「あなたの1年を晴れにする」というコンセプトから生まれた働く女性がオンもオフも楽しめるライフスタイルを提案する手帳シリーズです。2017年9月に登場してから、ウイークリーやマンスリーといったシリーズが年々発売されていましたが、今年は「デイリー」タイプが新登場しました。
バンド付きのPVC(ポリ塩化ビニール)カバーで、手なじみが良い素材が採用されています。名刺が入るポケットや2本のしおりがついているなど、機能性も高いのがポイントです。手帳本体が開かないように付属のゴムで留めて使いますが、ゴムの色もこだわりを感じます。例えばイエローの表紙のゴムカラーはダークグレー、マロンベージュの表紙のゴムカラーはペールグリーンというように、ワンポイントのトレンドカラーが採用されています。表紙のカラーはイエロー・コスモス・スカイブルー・マロンベージュ・ミディアムグレー・ホワイトシルバーの全6色。
まずはマンスリーページです。1マスの書き込むスペースが広く、マスの中心には点線が入っているので上下に分けて午前午後、仕事やプライベートというように予定を分けて記入できます。ページの左側の余白は方眼、下は無地の余白になっており、月ごとの目標や週間で発生したTODOなどをメモとして書き込むことができます。
マンスリーページの次にはインデックスページ(上写真)が付いています。このページが他の手帳とは違う特徴の一つです。1日1ページ使える、フリーデイリーノート(下写真)には左右の下にページ番号が振ってあり、インデックスページはそのページに何の内容を書いたかという目次として使えます。目次に各ページに書いた内容をメモしておくことで、検索性が格段に向上します。
メインのフリーデイリーノートは他の1日1ページ手帳とは異なり、日付が入っていないため、毎日必ず1ページ書くということに縛られず使うことができます。ページの左側にはタイムラインが付いていており、朝4時から翌朝3時までの24 時間の予定を書き込むことができます。ケイ線は2ミリの方眼が採用されており、細かい図形や文字などを自由に書けます。左右の下にはページ番号が書かれており、この番号が先ほど紹介した「インデックスページ」にリンクしている構造になります。
1日1ページ手帳は日付に縛られないので、1年使っていくなかで気分が落ち込んだときや仕事が忙しいときなどは書かない日があってもいいし、書きたい出来事が満載なときは1日数ページ書いてもいい。書きたいタイミングで自由に書けるノート感覚で使える手帳です。
サイズ:B6 135×193ミリ(カバー込み)
値段:3500円(税抜)
期間:2020年12月~2022年1月
フォーマット:マンスリー付きフリーデイリーノート
手帳も予定もコンパクトに!
新型コロナによる緊急事態宣言や外出自粛により「断捨離(だんしゃり)」が一つのトレンドになりました。物だけではなく不要不急の外出を避けるといった予定も「断捨離」が広がる中、必要な予定だけを確認できるミニマムサイズで持ち運べる手帳がミドリの「スナップケースダイアリー」です。
「スナップケースダイアリー」は、2021年版から登場した新シリーズでA6スリムサイズの小さな手帳と収納ケースがセットになっています。携帯性とデザイン性が魅力で、カバーはしっかりとした厚みがありながら、素材はファブリック感のある生地が使われています。絵柄は、文具・花・街・ファッション柄の4種類。カバーの色と手帳の絵柄がそれぞれ異なるうえ、カバーにはさりげなく光る箔押しの加工がされているこだわりも。
「スナップケースダイアリー」は月間スケジュールがメインのページになります。シンプルで使いやすいフォーマットになっており、2020年10月~2022年1月までの16カ月間も使えます。中ミシンとじが採用されており、丈夫で全ページ開きやすい構造になっています。
月間スケジュールの次は方眼メモが12ページついています。月間スケジュールとメモというシンプルで無駄がない手帳です。重量は手帳のみが55グラム、ケースに入れた状態が57グラムと、とても軽くバッグの中に入れてもほとんど重さが気にならないため持ち運びに便利です。
「スナップケースダイアリー」の最大の特徴はペンや付箋といった文具と一緒に持ち運びができる点です。ポケットはダブルポケットになっているので、ペンや付箋を分けて収納できます。収納ケースに入れることで手帳本体を傷つけず、必要最低限のものを持ち運べるので、ペンケースなどを持ち歩かなくてよいためカバンの中をスッキリ使えます。
コロナ禍で予定が立てられないことも増えたので、シンプルに使える今年注目の手帳です。
サイズ:A6スリム 77×148ミリ(手帳のみ)
値段:1000円(税抜)
期間:2020年10月~2022年1月
フォーマット:マンスリー付きフリーデイリーノート
新しい生活様式の変化に合わせて手帳も見直し!
今年は新型コロナウイルスの影響で仕事や生活に大きな変化があり、手帳の種類や使い方を見直す方が多いのではないでしょうか? 仕事やプライベートで人と会う機会が大きく減ったので、細かい時間で管理する手帳よりも、全体の予定が管理できる手帳のニーズが高まっています。「手帳が使いこなせない」「自分に合う手帳が見つからない」という方も多いのですが、今年使っている手帳の反省点や、今不便に思っているポイントを一度洗い出てみるのがおすすめです。手帳を仕事メインで使いたいのか、プライベートと両立したいのかといった要点をまとめていくと、自分の使いたい手帳が絞られてきますよ。ぜひお気に入りの一冊を探してみてくださいね。
(文/写真 やまぐちまきこ)
年間300万PVを超える人気ブログ「フムフムハック」の編集長。文房具を中心に「読んでフムフム・ワクワクする」コンテンツを発信。雑誌やWEBで文具ライターとしても活躍中。フムフムハック:https://www.fumufumu89.com/
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