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著者の選んだ本と旧刊をともに並べた特設の平台に展示する(青山ブックセンター本店)

著者の選んだ本と旧刊をともに並べた特設の平台に展示する(青山ブックセンター本店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は2~3カ月に一度訪れている準定点観測書店の青山ブックセンター本店だ。来店客の戻りはまだ鈍い。周辺の企業では在宅勤務が思ったより浸透、長期化しているようだ。そんな中、3週続けてビジネス書トップの売り上げを上げているのは、独学の探求者ともいえる人気ブロガーが自身の技法を集大成した事典のような本だった。

先人の知を道具箱として紹介

その本は読書猿『独学大全』(ダイヤモンド社)。普通の本の3倍はある800ページ弱の分厚さが目を引く。副題には、絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法、とある。著者の読書猿氏はブログ「読書猿 Classic: between/beyond readers」を主宰する。先人たちが残してきたありとあらゆる知をカテゴリー別の道具箱として独自の視点で紹介する人気ブログだ。「昼間はいち組織人として働きながら、朝夕の通勤時間と土日を利用して独学に励んでいる」という独学の猛者とも呼ぶべき人物だ。

これまで『アイデア大全』『問題解決大全』を刊行、いずれもロングセラーになっているが、今回は著者の本丸ともいうべき独学をテーマに書籍化に挑んだ。ブログのファンには待望の本だったという。

序文で著者は自らを「独学の凡人」と位置づけてから、読者にこう呼びかける。「繰り返し挫折し、しかしあきらめきれず、また学ぶことを再開したような、独学の凡人であるあなたの役に立つだろう」

序文に続いて「構成と取説」が13項の箇条書きで示される。「3+1」の構成で、技法を紹介していくのが第1~第3部。ケーススタディーを第4部に置く。第1部で「なぜ学ぶべきか」、第2部で「何を学ぶべきか」、第3部で「どのように学ぶべきか」の技法を紹介する。1~3部で紹介した技法を実際の独学の場面でどう組み合わせて使うのか、第4部では国語、英語(外国語)、数学を学ぶショートストーリーがそれぞれ展開する。

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