鹿児島ブランドの黒豚と超軟水温泉水で作るしゃぶしゃぶ「SATSUMA」

1店目は一階奥の「黒豚・地鶏ダイニング SATSUMA(さつま)」から。鹿児島中央駅近くにある屋台村の人気店の東京初出店で、鹿児島産の黒豚を使ったしゃぶしゃぶやとんかつが名物だ。夜は黒豚メニューに加え、さつまあげやキビナゴの唐揚げなどの鹿児島郷土料理と10種類以上の焼酎や地酒を提供。

しゃぶしゃぶに使うスープや自家製ポン酢には、鹿児島北西部で採れる超軟水の温泉水を空輸で仕入れて使う。口当たりがまろやかな温泉水にさっと通したしゃぶしゃぶは、軟らかくほんのり甘味もあって、野菜と一緒にいくらでも食べられそうだ。

ふと見ると、同じしゃぶしゃぶを40~50代とおぼしき女性一人客がおいしそうに食べており、昼から焼酎もたしなんでいた。パリッとおしゃれなスーツを着た中高年ビジネスマン2人組はとんかつランチを食べながら商談風のご様子。まさに、大人が食事を楽しんでいる!

カレーパンのファンが駆けつける「MOTOMU’S BY KAPPA」

次は同じ1階にある「MOTOMU’S BY KAPPA(モトムズバイカッパ)」へ。A5ランクの黒毛和牛で作るスープカレーやラグーパスタ、グリル料理とイタリアワインを提供するトラットリアだ。運営母体のもとむグループが沖縄で手掛ける大ヒット商品「もとむのカレーパン(黒毛和牛の高級カレーパン)」も数量限定で販売する。カレーパンのファンが、東京に新業態店ができたと知って訪れるケースも多いそうだ。

まずはスープカレーを注文する。一般的なスープカレーのサラサラした状態よりかなり濃厚でリッチ。大ぶりの牛肉やタマネギ、そのうま味が出たスープも味わい深い。夢中で食べ進めるとスパイス効果か、汗が流れて体がポカポカしてきた。店の内観はシックな洋食店風だが、その雰囲気にぴったりのマダム風の女性2人組が、スープカレーと赤ワインのランチを優雅に楽しんでいた。

ミシュラン一つ星がサステナブルな美食を提供「Sincere BLUE」

2階に上がってみよう。ここも多彩な店が集まり目移りしてしまう。中でも目を引くのが、ミシュラン一つ星獲得のフレンチの新業態店「Sincere BLUE(シンシアブルー)」。カジュアル業態で、ミシュランの味をビュッフェ形式でリーズナブルに楽しめる。土日は小学生以下の子供も入店OKで、子育て中の世代のほか、女性客からの強い支持を得ている。グルメだけでなく、未来の地球環境を守る「サステナブル(持続可能)」も料理のキーワードにしているのが新しい。

ディナーと週末はコース料理(4900円、税・サ別)1本で、メイン料理の「サステナブルなたい焼き」が目玉。たい焼きは甘味ではなく白身魚のフィリングをパイで包み焼きしたもの。濃厚な貝のだしの効いたスープと、パリッと香ばしく焼かれた魚のパイの食感の組み合わせがなんともうまい。パイの魚はFIP(漁業改善プロジェクト)のスズキを使用している。

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