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イラストはイメージ =PIXTA

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安定的に稼ぐ仕組みを維持するか、新しいビジネスにチャレンジするか。一番良いのはもちろんその両方ができている状態であり、「両利きの経営」として多くの経営者が注目しています。成功している個人もまた「両利きのキャリア」を積んでいます。ではそれはどのような考え方と行動でしょうか。

普通の人は「両利き」を選べない

既存の知識を「活用」するか、新しい知識を「探索」するか。そのどちらの方がもうかるのか。

常に経営者の頭を悩ませるこれらの選択肢に対し、高いレベルで両方を実現させるべきだ、という見解が「両利きの経営」です。

もちろんそれを実現するハードルは高く、一朝一夕には達成できません。しかし実現できた暁には、短期的な成果と中長期的成長の両方を手に入れることができる、理想的な結果が待っています。

なぜ両利きの経営を実現するハードルが高いのかといえばビジネスは知識の「活用」を重視する傾向にあるからです。そうすることで短期的な成果を生み出すことを選びがちです。

たとえばいろいろな商品を作っていた小さなメーカーで、たまたま大ヒットする商品ができ上がったとしましょう。この時、メーカーの経営者には3つの選択肢があります。

(1) 大ヒットした商品に集中的に投資して市場とシェアを拡大する
(2) この商品があたったのはたまたまだと考え、今までと同じようにいろいろな商品を作り続ける
(3) 大ヒット商品への投資もしながら、いろいろな商品の製造も続ける

両利きの経営はこの選択肢のうち(3)を強力に推し進める考え方です。ただし同時に両方を進めるには社員も資金も足りない場合が多いのも事実です。高収益と高成長を確保するには、身の丈以上の融資や出資を募り、今実際に必要としている以上の新たな人材を確保することなどが求められます。それらは大抵の場合大きなリスクに見えます。

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