日経ウーマン

40代・50代のひとり力のヒミツ「みんなちがって、みんないい」

シングル生活って自由な分、不安もある? この先の仕事や家族関係はどう考えている? 40~50代の先輩たちに思い切り直球で聞いてみたら、人それぞれの「ひとり力」のヒミツに出合えました!

<ケース1>貯蓄は苦手。でも、ローンはきちんと返せる!性格を生かして、家を2軒購入

石崎旬子 さん(仮名・50歳)
建設業、技術者
結婚歴:なし
手取り年収:900万円程度
金融資産:800万円程度

「結婚願望はほぼゼロ。とことんマイペースだからかな。誰かと一緒に暮らすことが想像できないんです」と石崎旬子さん。

建設業の近代化を推進する仕組みづくりを担当。「若い人たちが建設業界で働きたくなる環境を整える」仕事で実績を上げている。その日のペースで残業したり、職場の仲間の飲みの誘いに乗ったり。誰にも気兼ねない暮らしが性に合っている。

そんな石崎さんを迎えるのがお気に入りの部屋。都心の真ん中ながら、下町情緒ある、景観が美しい街。当初は賃貸住まいだったが、頭金100万円、家賃と同額の月9万円の住宅ローン返済で買える物件を近所に見つけ、34歳で購入した。

「貯蓄は苦手ですが、ローンはきちんと返す性格」と言う石崎さんに合う資産づくりでもあった。43歳で再び近所で見つけた今のマンションに住み替える。

決め手は、2LDK50平方メートルの広さ。以前は、家での食事に少人数しか招待できなかった。「50代以降はもう少しくつろいでもらえる家がよいな」。“身の丈に合った心地良さのあるひとり暮らし”の条件を頭に入れ、物件チェックを重ねた。

1軒目の住まいは賃貸に。今の家の住宅ローンはその家賃収入と繰り上げ返済で定年までの完済を目指している。

【ひとり力のヒミツ1】
50代からを心地よく過ごせる住まい。ローンは1軒目の家賃収入で返済

リビングには、広げると7人が座れる折り畳み式テーブルが。人をたくさん招いて食事ができるダイニングテーブルを置ける広さにこだわった。

カウンターキッチンには家電製品や調味料を収納したスチールラック。全体がシルバーで統一され、リビングから見てもスッキリ。

【ひとり力のヒミツ2】
DIY好き! お金をかけずにインテリアを楽しみながら進化
マリメッコの端切れ+ベニヤ板の飾りボード(写真右)

週末のひとり時間に、DIYを楽しむことも。鮮やかな飾りボードは、マリメッコの端切れをベニヤ板に貼った低コストな手作り品。

寝室の壁に自ら穴を開け、イケアの書棚2本を埋め込んだ。「家の間取り図をじっくり見ていてひらめいたアイデアです」。

【ひとり力のヒミツ3】
旅友達やご近所の飲食店、人間関係はいい距離感で長く

友人と旅したスペインで購入した絵皿は太陽の柄。人付き合いはいい距離感で長く。お気に入りの飲食店には10年来通う。

<ケース2>見た目も中身も「おばさん」にならない!美容と自己投資にお金を使います

三浦千佳子 さん(仮名・50歳)
電機メーカー・役員秘書
結婚歴:あり
手取り年収:400万円
金融資産:2000万円

自宅の住宅ローンは完済済み。手取り月収の35%を積立貯蓄・投資にあてており、金融資産はすでに2000万円。今後は、役員秘書の仕事を定年まで続け、可能なら嘱託で続けるつもり。

ひとりマネー力は万全な三浦千佳子さんが意識しているのが、見た目も中身も「おばさん」にならないこと。

服飾費は年10万~20万円。「カッコよくクールに見せたいので、シンプルで素材のいいセットアップをよく着ます。全身で2~3色に抑えることもポイントです」。さらに年に一度、自分へのご褒美としてコートやバッグを購入することも。

美容予算はネイル年10万円、美容院年6万円。「髪がパサパサだと老けて見えるので」、シャンプーやトリートメントは2000円以上のものを選ぶ。

子供の頃から習っていた書道を38歳で学び直し、師範の資格を取得。月に2回、地元の公民館で書道を教えている。副業収入は自身の書道の個人指導代に使い、さらに腕を磨く。

40代から始めたヨガで、「バツイチ、ひとり暮らし、猫好き」仲間ができた。楽しい時間はインスタにアップ。「毎日更新を心がけているので、新しい体験に積極的になりました。ひとりでもおっくうがらずにいられ、いい刺激になっています」。

【ひとり力のヒミツ1】
離婚を機に「学び直し」、趣味の書道を副業に
自筆の書、洋のインテリアにも合う

展覧会に出品した書が、インテリアにマッチ。「書を洋室に飾るとモダンですてきですよ」。

友人を招いての食事会。お品書きも自筆

友人を自宅に招いての食事会ではお品書きもさらさらと毛筆で。

【ひとり力のヒミツ2】
おしゃれ大好き! 年齢を重ねてもカッコよくいたい

髪次第で老け見えも。だからシャンプーは2000円以上のものを選ぶ。お気に入りのシャンプーはヘッドスパ専門店の「アミフレグランス」(2200円)。

年に1度、コートやバッグをご褒美消費する。自分への「ご褒美消費」も服が多い。プラダのコートは株主優待割引を使い、百貨店で30万円。

【ひとり力のヒミツ3】
毎日のインスタグラム。「映え」を求めて外出が増えた!
滋賀県日吉大社の花手水。華やか!
インスタにアップした写真

一緒に暮らして7年の愛猫はインスタの人気者。アンモナイトのような形になって眠る愛猫は名付けて「ニャンモナイト」。写真右は夏の奈良の燈花会。

(取材・文 安原ゆかり、写真 洞澤佐智子=石崎さん)

[日経ウーマン 2020年7月号の記事を再構成]