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コロナ禍で脚光 近場がおすすめ

駅弁の起源には諸説ある。よく知られているのが1885年の「宇都宮駅説」で、握り飯2個にたくあんを添え、5銭で売り出したという。全国に数千種類。日本鉄道構内営業中央会加盟業者の品には共通のマークが貼られる。

近年は食べる場面も多様化。中央会の沼本忠次事務局長は「職場や自宅に取り寄せて家族や同僚と楽しむ人も増えた。旅の記憶を呼び起こし、会話を弾ませるコミュニケーションツールにもなる」と話す。コロナ禍で取り寄せに対応する業者も増えてきたという。

ランキングは個人の取り寄せ注文にも対応する駅弁を対象にした。輸送事情から配送できない地域もあるので注意。新潟、長野、静岡以東と新幹線が延伸した北陸を東、それ以外の西に分けたが、近場のものを選ぶと入手しやすい。駅購入と包装が違い、冷凍の場合もある。取り寄せが季節限定の品も。送料含めサイトで確認しよう。

もちろん出掛けた先で味わう駅弁はまた格別。心置きなく楽しめる日を待ちたい。

■ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数化。(1)駅弁業者名(2)主な販売駅(3)価格(消費税込み、送料別)(4)取り寄せ注文情報のサイトのURLと注意点。写真は東西1~2位が三浦秀行撮影、同3~6位は各業者提供。模型はトレーン(東京・墨田)で別売り。

■調査の方法 駅弁事情に詳しい専門家の助言や案内本「駅弁大百科」「にっぽん全国100駅弁」を参考に、現地購入以外に取り寄せもできる26品を候補に選定。東(新潟、長野、静岡以東と北陸、14品)と西(北陸を除く西日本、12品)に分け、専門家13人に「味」「こだわりの製法や工夫」「コストパフォーマンス」といった観点で東西5品ずつお薦め順に挙げてもらい、結果を編集部で集計した。

■今週の専門家 ▽青地滋(JTB国内仕入商品事業部)▽大田勝彦(阪神梅田本店フード催事バイヤー)▽木村裕子(鉄旅タレント)▽小林しのぶ(旅行ジャーナリスト・駅弁愛好家)▽櫻井寛(フォトジャーナリスト)▽更科登(「TABILISTA」編集長)▽瀬端浩之(日本旅行鉄道プロジェクト)▽福岡健一(サイト「駅弁資料館」館長)▽堀江英喜(京王百貨店新宿店食品催事担当統括マネージャー)▽真柄智充(「旅と鉄道」編集長)▽望月崇史(駅弁ライター)▽守部賢正(鶴屋百貨店催事企画グループ長)▽YASCORN(「おんな鉄道ひとり旅」漫画家・文筆家)=敬称略、五十音順

(生活情報部 河野俊)

[NIKKEIプラス1 2020年10月17日付]


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