秘伝のタレに伝統の味

生イカの胴に、生のうるち米やもち米を混ぜて詰め、秘伝の甘辛いタレでじっくり煮込んで仕上げる。1941年に生まれた伝統の味は「これぞいかめし。京王百貨店の駅弁大会での実演販売個数は50大会連続トップを誇る。世代交代し、3代目の若社長、今井麻椰さんが奮闘中」(堀江英喜さん)。
(1)いかめし阿部商店(2)森(3)940円(取り寄せ)/780円(弁当)(4)https://ikameshi.theshop.jp/ 取り寄せは真空パックのレトルトタイプ。
印象残る八角形容器

カニのちらしずしを駅弁として売り出した先駆け的存在。山陰の味覚・ベニズワイガニから米、酢、卵、ショウガまで食材にこだわってきた。「1952年の発売から半世紀を超えるロングセラー。味はもちろん、カニの甲羅をイメージした八角形の弁当箱も印象的。箸休めの奈良漬や塩昆布も最適」(櫻井寛さん)。かにめしや特産のジャンボシイタケの弁当も人気だ。
(1)アベ鳥取堂(2)鳥取(3)1280円(4)https://www.abetori.co.jp/ 北海道など一部地域を除く
一面にカニのほぐし身

1950年登場の名物駅弁。丁寧に炒(い)って香ばしさを引き出したカニのほぐし身がご飯の上に。「コロナ禍で旅に行けない間、お取り寄せで一番食べた駅弁。レンジで温めるだけでホワホワのカニとシャキシャキのタケノコの食感がよみがえる」(YASCORNさん)
(1)かにめし本舗かなや(2)長万部(おしゃまんべ)(3)4590円(取り寄せ冷凍5個)/1180円(通常の弁当)(4)http://kanimesi.shop-pro.jp/ 冷凍で配送(容器も異なる)、沖縄など一部地域を除く
船子の弁当をヒントに

脂の乗った肉厚のサバ、甘酢で仕立てた酢飯を昆布でくるんだ棒ずし。江戸時代に海運を支えていた船子たちの弁当をヒントに1979年に売り出した。「米子駅弁に吾左衛門鮓あり。サバがプリップリ。カニやアナゴなどシリーズ展開されているが、元祖のサバがやはり落ち着く」(福岡健一さん)。小ぶりで1人でも食べやすい5貫入り(1200円)も楽しめる。
(1)米吾(2)米子(3)2000円(4)https://gozaemon.stores.jp/ 一部地域を除く
さっぱり酢飯と共に

脂の乗ったのどぐろを炙(あぶ)り、さっぱりした酢飯と合わせた押しずし。1896年創業の老舗が今年4月から通販での扱いを始めた。
(1)高野商店(2)金沢(3)1600円(4)https://takano.base.shop/ 冷凍で配送
地酒合わせて甘辛く

地元育ちの島根牛に奥出雲の天然味噌と地酒を合わせて甘辛く炊き上げ、とろとろの卵も絡む。
(1)一文字家(2)松江(3)1100円(4)http://www.ichimonjiya.jp/ 注文フォームから、一部地域を除く