テレワーク中も食べやすい ヒットの予感「テレワ食」2020年下期食品ブレイク予測(3)

日経トレンディ

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自宅にこもりっきりのテレワークは、とかく単調になりがち。そこで生活にリズムをつくる目的で、パソコンを操作しながらちょっとしたものを口にする人が増えている。電子レンジで作れる具だくさんカップスープ、1分練るだけのマッシュポテトなど、フレキシブルに楽しめる「テレワ食」と呼ぶべき新ジャンルが今後活況を呈しそうだ。

極太ストローで飲む具だくさんスープ

「Suu Kamu Soup」(日本水産、実勢価格250円)以下、実勢価格はすべて税込み

テレワ食の筆頭格が日本水産のカップ入りスープ「Suu Kamu Soup(スゥカムスープ)」だ。トマトや刻んだキャベツなど野菜が1食分入った「ミネストローネ」と、タマネギやマッシュルームが入り1食分のカルシウムを添加した「オニオンクリームスープ」の2種がある。具だくさんのため、タピオカを吸うような太いストローが付属する。電子レンジで温めたら、パソコンの横に置いておき、ちょっとずつ飲める。

この商品は、もともとのターゲットは世の中で最も多忙な立場の一つである産後の母親だった。「乳児の世話で自分の食事が中断される」「調理中に目が離せない」といった悩みを解決するため、「調理が要らない」「乳児を抱っこ中でもこぼしにくい」「食器洗いが不要」といったコンセプトで本製品を開発した。しかし、世の中の変化で「その価値は、産後の母親だけでなく、実は(コロナ禍にテレワークで働く)忙しい人々のニーズにも合う」(日本水産)ことが分かり、テレワ食としての売り込みにも今後力を注ぐ。

器もスプーンも不要で電子レンジで温めるだけでよく、カップに蓋がされているためこぼれにくい。しかも、トマトなど1食分の野菜が入ったスープとあって、まさにデスクサイドで栄養補給するのにぴったりの食品である。日本水産の公式オンラインショップで先行発売しており、10月からは全国のコンビニでも販売する。

練って作る「コロッケの中身」、ストレスも解消

「じゃがネル」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ、実勢価格138円)

湯を注ぐ粉末タイプの「じゃがネル」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)も、同様に「フレックステレワ食」にピッタリの商品だ。湯を注いでスプーンで練ると徐々に粘着度が増し、およそ1分でマッシュポテトになる、「カップ内調理」が可能なスナック感覚の簡便総菜だ。パッと作れて腹持ちし、冷めてもおいしいので、少しずつ楽しめる。練る単純作業は、ストレス解消になりそうだ。

コロッケ味とピザ味の2品をリリース。テレワークの合間にサッと作って食べられ、腹もそこそこ満たされる

女性受けするカップ入りご飯、カロリー控えめ

「カップごはんトロリ~ズ」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ、実勢価格248円)

一方、「カップごはんトロリ~ズ」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)は湯を入れてかき混ぜ3分で出来上がる。「参鶏湯風」「濃厚クリーミーチーズ」「花椒香る担々」の3種がある。米粉から開発したもちもち米にとろみのある濃厚なソースが絡み、食べ応えがありながらカロリーは210~220kcal。2種の野菜も入り、ヘルシーで女性受けが良さそうだ。

ワンハンドで手も汚れないお好み焼

「片手で食べられるお好み焼」(ニチレイフーズ、実勢価格304円)

冷凍食品の中にもテレワーク中を狙った新商品が登場している。例えばニチレイフーズの「片手で食べられるお好み焼」は、見た目は今川焼きだが、中身はお好み焼きという今までに無い冷凍食品。既存商品である冷凍今川焼きの生地作りのノウハウを生かし、中身のあんこに当たる部分にはソース、マヨネーズ、キャベツなどの具材を複数の層に分けて入れた。電子レンジで温めるだけで、片手で食べられるお好み焼きになり、手をあまり汚さずにつまみながら食べられる。

テレワークで作業をしながら食べるのに適している
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