STU48の瀧野由美子と立仙百佳 新曲は歌詞に注目して

日経エンタテインメント!

日経エンタテインメント!

STU48が爽やかなメロディーに乗せて甘酸っぱい青春のはかなさを歌う5thシングル、『思い出せる恋をしよう』をリリースした。2017年の結成以来グループを支える1期生と18年に加入したドラフト3期生、そして昨年12月にお披露目となったばかりの2期研究生それぞれが歌唱する2つのバージョンを収録。ミュージックビデオも別々に作成するという、AKB48グループ初の試みがなされた。

(左)瀧野由美子 1997年9月24日生まれ。山口県出身。サックスが得意で、鉄道に造詣が深い。今年4月よりMama&Sonに所属。6月に大学受験挑戦を発表した。(右)立仙百佳 2004年11月30日生まれ。高知県出身。昨年12月にSTU48に加入したばかりだが、元気あふれる笑顔で人気(写真:佐賀章広)

それぞれのバージョンでセンターを務める、1期生の瀧野由美子と2期研究生の立仙百佳に聞いた。

瀧野 2つのバージョンの楽曲とミュージックビデオを作ることが発表になったときは、STU48はチーム制がないので、こうした分け方は新しい試みだなと感じました。

立仙 私たちはまだ研究生なので、楽曲に参加できるだけでもすごくうれしいことなのに、自分たちだけのバージョンを出させてもらうということに、2期研究生みんながすごくびっくりしました。

瀧野 ミュージックビデオの撮影準備を進めていくなかで、自分がデビューシングルから5曲連続でセンターと聞きました。STU48はAKB48グループのなかで一番妹分なので、今まではどこか自分は後輩という感覚があったんですが、この曲では先輩らしいセンターを見せないといけないと受け止めました。そして、立仙ちゃんが2期生バージョンのセンターと知って、プレッシャーを感じてしまわないようにいろいろ伝えてあげたいなって。でも、コロナ禍のなか、なかなか会って話す機会がなくて手紙を書いたんです。

立仙 最初はファンのみなさんに自分が認めてもらえるのか不安で。でも瀧野さんの「無邪気な笑顔を大切に」という手紙をもらってすごく安心できたし、先輩に守ってもらっている感じがしました。

初の両思いがテーマの表題曲

瀧野 この曲は、STU48であまり歌うことのなかった恋愛がテーマの歌詞にも注目してほしいです。「僕は君が好きで/君は僕が好きなだけだ」という部分が特に気に入っています。恋愛って大人になればなるほど相手に見返りを求めがちだけど、シンプルに自分はあなたが大好きだよ、という気持ちを思い出す曲だと思います。

立仙 両思いの曲なのに、はかなさや切なさもあって、何かじーんと懐かしく思うような気持ちになります。「もし世界が終わったとしても/悔いのないように…」という歌詞はやっぱり、今こうしたときだからこそ、毎日の時間を大切にして後悔のないようにしていけたらいいなって感じます。

『思い出せる恋をしよう』は、2つのバージョンでダンスが大きく異なる。来春をめどに船上劇場での公演終了を発表し、新たなステップを踏み出すSTU48の今後は、総勢44人、13歳から24歳までが所属するグループ(10月中旬現在)ならではの、幅広い魅力を磨いていくことになりそうだ。

瀧野 私たちのダンスは距離の長いポジション移動が多くて、特にフォーメーションを斜めにきれいにそろえるところが難しかったかな。レッスンもリモートで、自分で練習したビデオを先生に送ってアドバイスをもらいながら仕上げていったんですが、うまくできたので、先輩らしいところが見せられたかなと思います。

立仙 ミュージックビデオでの2期研究生のダンスにはフォーメーション移動がなくて、楽しそうにぴょんぴょん跳ねていたり、全体的に大きく踊るような振りです。

瀧野 船上劇場の定期公演が終了してからは、私たちが日本中のいろいろなところに行くことで、引き続き“瀬戸内の7つの県と1つの海”の良さをお伝えできたらいいですね。

立仙 私たち2期研究生は、もっと先輩と一緒にたくさん公演がしたいな。この曲では瀧野さんとは別バージョンだったけど、一緒にユニットも組んでみたいです。

『思い出せる恋をしよう』
ミュージックビデオのダンスシーンはいずれも広島県で撮影。1期生とドラフト3期生は雨あがりの呉港をバックに、2期研究生は瀬戸内海に浮かぶ大崎下島の港町、御手洗の「歴史の見える丘公園」で初夏の太陽に照らされながら踊る。(キング/Type A~B・DVD付き各1591円・劇場盤1045円・いずれも税別)

(日経エンタテインメント! 伊藤哲郎)

[日経エンタテインメント! 2020年10月号の記事を再構成]

注目記事
今こそ始める学び特集