王道=無地と思いがちだが、実はストライプ柄こそ、最も汎用性の高いスーツだ。とりわけ力強さを演出したいなら、これ以上頼れる一着はないといえるだろう。
精悍さや凛々しさといった“強い”印象を築くうえで、最も使えるのがストライプ柄だ。シャープな縦縞が力強さを醸し出すのはいわずもがなだが、実はコーディネートの幅広さも利点。パワフルさを表現するにはVゾーンによる演出も欠かせないが、無地スーツに柄タイを合わせると胸元だけが浮いて見えたり、極端にストイックな印象になりやすい。かといってチェック柄ではゴチャつきがち。実はストライプこそ、最も幅広くタイを合わせられる柄なのだ。さらに様々な印象を与えられ、結果、洒落心も表現しやすい。ストライプを知らずして、スーツは語れないのだ。
趣味性を表すなら
Heritage STRIPE【ヘリテージストライプ】
包容力ある強さを装う
Flannel chalk STRIPE【フラノチョークストライプ】
エグゼクティブが着てこそ映える大人の余裕
スタイルアイコン御用達のフラノチョークストライプスーツは、男らしい包容力を感じさせる佇まいが最大の魅力だ。クラシックスポーツ由来のフラノ素材が醸し出す寛ぎ感と、うっすらと滲んだようなストライプによる柔和さが一体となって、大人の余裕を表すのがポイント。成熟したエグゼクティブが着てこそ映える柄といえるだろう。
《合わせるタイは…》個性豊かに華やぐプリントタイ
紡毛生地によるボリューム感が特徴のフラノチョークストライプは軽やかなプリントタイで重さを中和するのが今日流。 左:1万9000円/スパッカ ネアポリス(ビームス 六本木ヒルズ) 右:1万1000円/ロバート フレイザー(アイネックス)