変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

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写真はイメージ =PIXTA

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「心の法則を読み解く心理学は、ビジネスのあらゆる局面にかかわってくる」。心理学者であり、MP人間科学研究所代表を務める榎本博明氏はこう話します。心理学の知見をビジネスの様々な局面で生かせるようにQ&A形式でまとめた最新刊『ビジネス心理学大全』(日本経済新聞出版)から、「chapter1 モチベーションの心理学」の章を紹介、「どうしたらやる気が高まるのか」を考えていきます。

Question
 やる気のある若手ほど不満をもって辞めてしまうといったことがここ数年続いています。そうした動きを何とか食い止めたいと思い、同じような規模の同業他社に負けないような待遇にしているのですが、他にどんな対策が有効でしょうか?

採用した新人がすぐに辞めてしまう。新人研修に費用と手間をかけたのに、やっと現場で使えるようになったところで辞めてしまう。どうしたら定着させることができるのだろうか。そのような悩みを口にする経営者が少なくありません。若者の早期離職は、採用する側にとって、今や深刻な問題となっています。

就活を必死に頑張って、ようやく就職できたのに、なぜそんなに簡単に辞めてしまうのでしょうか。

自分の成長にこだわる時代

最近の若手がよく口にするのが、「成長したい」「自分が成長できる仕事をしたい」といった言葉です。

かつての転職は、給与や勤務体制などの待遇に不満で、より良い待遇を求めるといった面が強かったと思いますが、最近の転職は、必ずしもそうした待遇面への不満によるものではなさそうです。

転職を考えているという若者たちは、「こんな仕事をしたかったわけじゃない」「どうも今の仕事は思ってたのと違う」などといった不満を口にします。では、今の仕事のどういうところに不満を感じるのかと尋ねると、

「今の仕事は自分の成長につながるような仕事じゃないんです」

「こんな仕事ばかりしていたら成長できません。自分の成長が実感できるような仕事に就きたいんです」

などと言います。

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