ウィズコロナの人材育成 「人を育てられる人」育てるサイバーエージェント専務執行役員 石田裕子さん

サイバーエージェント専務執行役員 石田裕子さん
サイバーエージェント専務執行役員 石田裕子さん

次代を担う「旗手」は何を感じ、何を考えているのか――。日本経済新聞社が運営する投稿プラットフォーム「COMEMO」から、「キーオピニオンリーダー」が執筆したビジネスパーソンにも役立つ記事を紹介します。今回はサイバーエージェント専務執行役員で人事管轄採用戦略本部長も兼任する石田裕子さんに、組織と人材育成について語ってもらいます。

新型コロナウイルスの影響で働き方が大きく変わり、リモートワークが推進される中で、企業が向き合うべき「人材育成」の難しさを痛感している人が多いのではないでしょうか。企業の経営者や人事担当者は数年先を見据えて、オンラインでもオフラインでも、いかなる環境のもとでも「人を育てられる人」をつくっていくことに、今こそ注力していかなければいけないと思います。

リモートワークでの「新人育成」は双方の努力が必要

コロナ禍の今年4月に社会人のスタートを切った新入社員がどのようにパフォーマンスを上げていけばいいのか、また管理職はどのように新入社員を育成していけばいいのか、戸惑うことだらけだったと思います。

サイバーエージェントでは多くの企業と同様、4月1日の入社式をフルリモートで実施しました。その後、通常2週間程度ある全体の「新卒研修」も、急きょフルリモートでの実施を余儀なくされました。

結論から申し上げると、オフィスに全員が一堂に会する研修でしか成立し得ないと思われていたマインドセットや関係構築が、「オンラインでも十分可能。ただし工夫が必要」という結論に至りました。

今回、オンラインでの新卒研修で意識したことは以下の通りです。

【新卒研修を設計/運営する人事側が意識したこと】
・チャット機能などを活用しインタラクティブな研修にする
・新入社員がアウトプットする機会を増やす
・ワークなどはできるだけ少人数単位にしてチーム感や一体感を創出する

【新卒研修に参加する側に意識してもらったこと】
・研修を「受ける」のではなく、自分たちで「作る」という当事者意識を持つ
・表情や身ぶり手ぶり、チャットなどでの発言を通して気持ちを表現する
・研修を通しての学びを言語化する

新卒研修期間を経て、総合職は入社後約2週間で、エンジニアやクリエーター職は入社後約1カ月で各部署へ配属になったのですが、その後のコンディションや活躍度合いにも例年と比べて変化がありました。

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