長く付き合いたいアウター 「今年らしく」着るヒント

MEN’S EX

2020/10/21
MEN'S EX

洋服選びの基準や価値観が、どうも以前とは変わったような気がする。そう感じている方は多いはずだ。消費のサイクルに振り回されるような買い物にはどこか虚しさを感じてしまう今、欲しくなる服のキーワードは“安心”と“愛着”、つまり「長く着たい一着」ではないだろうか。とりわけ投資の大きなアウター選びでは、この視点がより意義深いものになってくる。とはいえ、ベーシックをフツウに着るのではやはり退屈。そこで今回は、長く着たいアウターを主役にしつつ、鮮度あるコーディネートで“今”を楽しむ装い術を研究していこう。




長く着たいアウター代表 アスペジのシャツアウター(上)、M-65(下)

ASPESI(アスペジ)

「サーモア」採用でスリム&ウォームを両立

シャツメーカーとして創業し、アウター作りで躍進したアスペジ。そのDNAが生んだ隠れ名作がこのシャツアウターだ。ご覧のとおり軽快な見た目だが、内部にサーモアの中綿をごく薄く仕込むことで保温性をアップ。ニット一枚では肌寒い初冬まで活躍する。 6万5000円

ニット1万2000円/ユニバーサルランゲージ(ユニバーサルランゲージ 渋谷店) Tシャツ7800円/スローン(スローン) パンツ3万7000円/イガラシトラウザーズ、靴7万4000円/クロケット&ジョーンズ(以上ビームス 六本木ヒルズ) 時計70万円/グランドセイコー(セイコーウオッチお客様相談室) ソックス〈スタイリスト私物〉
【シャツアウターを今年らしく着るコツ】
1. インナーに合わせるニットは“ボリューム感”を意識する
2. フランネルパンツでスポーティかつエレガントに
3. シンプルスタイルに華を足すバタフライローファー
秋~初冬をイメージした装い。インナーは同系色のニットを合わせているが、色合わせとともに重要なのはボリューム感。厚手すぎると着膨れしてアウターの軽快感を損なってしまうし、逆に薄すぎても貧弱に見えてミスマッチ。この場合はミドルゲージが正解だ。パンツはドレス感のあるウールを。しかし、ビジネス然とした梳毛ではなく柔らかなフラノを選んでバランスを取った。足元は装飾性のあるバタフライローファーでアクセントをプラス。

1986年から続くアスペジの象徴。こちらもサーモアを採用し、一体型のウールライニングを配することで冬まで対応する暖かさを獲得している。ジャケットの上に着てもスマートな美シルエットを構築。 7万円(以上トヨダトレーディング プレスルーム)

ジャケット13万5000円/デ ペトリロ(ビームス 六本木ヒルズ) ニット3万7000円/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー) パンツ2万9000円/ベルウィッチ(アマン)
【M-65を今年らしく着るコツ】
1. ニュアンスある中間色でフレンチテイストを高める
2. 大人に着るにはジャケットINを断然推奨
3. 今季も健在の“ネロ・エ・ヴェルデ”
M-65はカジュアルに着るとラギッドに見えすぎてしまうため、ドレスマインドを基調に着こなすのが基本。その最も簡単な方法は、ジャケパンスタイルで活用することだ。さらに今季感を増すなら、フレンチテイストな着こなしがおすすめ。白黒千鳥のジャケットに、ニュアンスに富んだグレイッシュなブルーのポロを差して“甘さ”を加えているのがポイント。パンツは黒を選び、春夏から引き続き注目の“ネロ・エ・ヴェルデ”(黒&緑)も意識。
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