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本当に焼肉店? 飯盒にアユの串焼き「焼肉キャンプ」

5種類の焼き肉の盛り合わせの「キャンプの宝箱」。ドライアイスが反応し、白いスモークが卓上を覆う。気分は浦島太郎?

アウトドアで川や海では釣った魚をその場で焼くということをよくやるが、それを店で実現しようという意図なのだろう。なんとなく子供だましかと思ったが、これ、やってみると実に面白い。席に置いてあるマニュアルには「遠火で10分ほどじっくり焼いてください」と書いてあるのだが、ロースターをまたぐ形で串を置くと、両面をきちんと焼こうと思っても、重さが不均衡のためか、一つの方向にクルっと戻ってしまう。焼き具合を慎重に見ながら、手動でひっくり返さなくてはならない。

こんな体験は初めてだ。定番商品なので、おそらく冷凍食材とは思うが、焼きあがったアユは、ふっくらとしていておいしかった。ほかにない独自商品だ。

もっと面白かったのが、飯盒(はんごう)関連商品。キャンプには不可欠と言える飯盒を使った料理が多数あるのだ。例えば、「キャンプ de 飯盒ご飯」(690円)。注文すると、生米と水を入れた飯盒が来て、その場で炊き上げる。ポイントは、焼き肉ロースターを使わず、専用のIH調理器が設置されていること、スイッチを押せば20分後には炊き上がる仕組みだ。

「暴れ川の鮎塩焼き」。釣ったアユを川原のたき火で焼く楽しさを演出している

炊飯時に飯盒から音がして泡がしみ出る様子は、オヤジの子供時代の懐かしい思い出をくすぐる。似たものとして、その場でポップコーンを作る「キャンプde ポップコーン」(290円)やインスタントラーメンを使ったような「山頂 de 飯盒ラーメン」(390円)がある。

「山頂 de 飯盒ラーメン」は、本当に袋ラーメンぽさが満載で、袋ラーメン大手の○ッポロラーメン味噌味によく似ている。少し塩気が強いのだが、あまりに気になって、思わず帰りがけにスタッフに「これってサッ○ロラーメンですか?」と聞いたら、「いえ違います。煮込み系の別の会社さんに発注しています」とのこと。ということはお茶漬けで有名で、煮込みラーメンも展開している○谷園か?

「山頂 de 飯盒ラーメン」。袋のインスタントラーメンぽさが満載だ

とにかく、この店はマニア心をくすぐるエンターテインメント性にあふれている。

例えば、「キャンプ特製 ベビーバックリブ」(990円)。豚の肋骨に付いたおなか側がスペアリブだが、背中側がバックリブ。これを下ごしらえして、焼いて切り分けて豪快に食べる商品だ。ほかにはなかなか見ないものだが、特製ソースを塗りながら軽く焼くのが定番。ところが、これが意外と難しい。網の上に置いて1~2分、別のことを考えていたら、裏側が焦げて、真っ黒になっていた。子供と一緒に家族で行っていたら、娘から「もうパパ、ダメじゃん」と確実にツッコまれる案件だ。

ほかにも、この店は細かいこだわりにあふれている。最初に紹介したチェアーは、コールマンだったが、ビールやハイボールを入れるジョッキは、同じくキャンプ用品ブランドの「キャプテンスタッグ」。こだわりは相当で、熱い飯盒ご飯を空けるためのオレンジ色のグローブもキャプテンスタッグ製だ。よくまあ、ここまで細かいところにこだわったものだ。

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