負担少なく体にフィット レザー素材の超薄リュック
ジャーナリストの津田大介氏が、興味のあるモノやサービスを取り上げる本連載。今回は、津田氏が以前から興味を持っていたという、薄型リュック。ジャケットの内側でも背負えそうな薄いモデルだが、幅広い用途に活用できるデザインで気になっていたそうだ。
フィット感抜群なレザータイプの薄型リュック
今回紹介するのは、マザーハウス(東京・台東)の薄型リュック「Minimatou Backpack(ミニマトウ バックパック) L」。普段は出張にも対応できる大きなリュックを背負っているが、薄いバッグにも興味があり、日ごろから色々探している。マザーハウスのバッグはかなり前にも買ったことはあるが、もっと収納力の高い大きなモデルだった。
背負ってみると、体のラインにレザーがぴったりフィットして心地よい。パソコンなどの荷物を入れても実際の重量以上に軽く感じる。ショルダーベルトは普段使っているリュックに比べると細いが、食い込む感じもなく負担感は少ない。また、本体サイズは縦41×横34センチ。マチは1センチと薄く、薄型のノートパソコンくらいしか入れていなければ、ジャケットの内側で背負っても違和感はなさそうだ。
リバーシブルに対応したモデルなので、ファスナーが付いているほうを背中側にして背負うこともできる。街中での盗難が気になる人にも安心できるデザインだ。電車の中などでは、前で抱えるように持っていても迷惑になりにくい。
収納はメインのポケットと内側に充電ケーブルなどが入る小物入れが1つ。ノートパソコンと一緒に厚めの冊子も入ったので、ちょっとした外出には十分な収納力だろう。牛革を使ったユニセックスなデザインだ。サイドにもメインのポケットにつながるファスナーが付いているので、名刺入れやパスケースなどの小物もリュックを下ろさず取り出せる。
動きやすく、外出のサブバッグにも
このリュックは、薄くて軽いだけでなくフィット感が良いので、普段使いだけでなく散歩などの運動をする際にも快適に使えるだろう。収納力は少ないが、サブバッグを探している人にも良さそうだ。
この連載で何度か取り上げているが(記事『津田大介、革の薄型リュック試す 誘うミニマルな生活』)、薄型リュックも様々な素材やデザインのモデルが登場していて需要の高まりを感じた。中に入れるパソコンも、1キログラムを切る薄型軽量モデルが増えているので、持ち運ぶ荷物自体が軽くなっている。今はパソコン1台あれば大抵の作業はできるので、ミニマルな生活を目指す人以外にも、薄型リュックを活用する機会は意外と多いだろう。
ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。近著に「情報戦争を生き抜く」(朝日新書)。
(構成 藤原達矢=アバンギャルド、写真 渡辺 慎一郎)
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