2020/10/13

公的年金額を増やす方法

公的年金で不足する老後資金は自分自身で準備しなければなりませんが、それより前に考えたいのは、公的年金を増やすことです。その方法には次の3つが考えられます。

1)厚生年金に加入する働き方をする

パートタイマーなどは国民年金からしか年金が受け取れず、老後資金の面でかなり厳しいものがあります。なので、厚生年金に加入する働き方のほうが望ましいといえます。正社員ならもちろんOK。パートタイマーでも厚生年金に加入できる条件がだんだん下がっているので、働く時間を長くするなどして厚生年金に加入すれば、年金額が増えるだけでなく、収入がアップして家計にゆとりができます。

2)収入を上げる

厚生年金は給料・ボーナスが高いほど保険料が高く、払った保険料が多いほど受け取れる年金額が多くなります。ですから、資格を取得したりスキルを磨いたりして収入を上げれば、年金額もアップします。

3)長く働く

厚生年金は加入していた期間が長いほど年金額が多くなります。なので、出産・育児、介護などでキャリアを中断させないことが年金を増やすことにつながります。また、60歳以降あるいは65歳以降も働いて厚生年金に加入すれば、そのぶん年金額が増えます。

公的年金は、将来的には給付水準が下がると見込まれ、制度の細かい部分も変わっていくと考えられます。でも、公的年金と公的健康保険は国が維持すべき最も重要な制度ですから、なくなることはありません。公的年金は一生涯受け取れるので、平均寿命の長い女性にとって心強い制度です。そのメリットをきちんと理解しておきましょう。

公的年金が老後資金の柱とはいえ、それだけで足りないのが現実なので「自分年金」づくりは不可欠です。次回はその方法について取り上げます。

馬養 雅子(まがい・まさこ)
オフィス・カノン代表。ファイナンシャルプランナー(CFP)、1級ファイナンシャルプランニング技能士。千葉大卒。法律雑誌編集部勤務、フリー編集者を経て、ファイナンシャルプランナーとして記事執筆、講演などを手掛けてきた。著書に「だれでもカンタンにできる資産運用のはじめ方」(ナツメ社)など。http://www.m-magai.net