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写真はイメージ =PIXTA

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歴史ものには不変の真実と改革者の気迫が宿る

歴史ものの主人公には3種類の人物がいます。王、臣、放浪者(バガボンド)です。王として臣としてどう生きるべきか。それは、まさしくどうヒトを動かすか、ということに他なりません。

「士は己を知る者のために死す」は、春秋時代の末期、予譲(よじょう)という人物が言った言葉とされています。(『新十八史略』より)

彼は晋(しん)の重臣の知伯(ちはく)に仕えて重用され、それを滅ぼした政敵、趙襄子(ちょう・じょうし)への復讐(ふくしゅう)を誓います。刺客となった予譲はあらゆる策をめぐらせ、姿や声を変えて趙の暗殺を謀ります。しかし2度捕らえられ、最後に問われます。

「なぜ(予譲は)他の主君にも仕えたのに、知伯のためにだけ仇(かたき)を討とうとするのか」

彼は即答します。

「知伯のみが私を真に理解し、国士として遇した」「故に自分も国士として報いるのだ」

自分の真価を認めてくれる人のためには、命を投げ出してでも応えるものだと、彼は言ったのです。

企業変革の最終・最大の壁は多くの人をどう動かすかにあります。果たしてその原動力を、どこに求めればいいのでしょうか。歴史ものには、その答えのすべてが眠っているといってもいいでしょう。

・互いに相手を信頼し、王は臣の忠言に耳を傾けること
・大きな夢やコンセプトを掲げ、共有すること(『竜馬がゆく』より)
・自分自身を信じ、自分を強く持つこと

もっとも価値があるのは実は、主人公たちの息づかいを感じ、その「変革」「断行」の気迫を自らのものにすることではないでしょうか。自分自身を信じられずに、誰があなたを信じましょうか。

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