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メインの平台の中央付近に展示する(リブロ汐留シオサイト店)

メインの平台の中央付近に展示する(リブロ汐留シオサイト店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。政府の旅行需要喚起策「Go To トラベル」事業に東京都発着分も対象になったこともあって、汐留地区の人出も回復基調で、来店客も増えてきているという。ビジネス書の売り上げも9月初めに比べるとだいぶ戻ってきているようだ。そんな中、大きく売り上げを伸ばしていたのは、ネットビジネスの心構えとノウハウを自身の体験から具体的に語ったビジネス指南の本だった。

ネット活用で家業を立て直し

その本は上田祐輝『ネットで稼ぐ全技術』(きずな出版)。著者の上田氏は傾いた実家の家業を手伝う中でウェブビジネスの様々な手法の勉強を重ね、試行錯誤を繰り返すことで売り上げを10倍以上に伸ばした体験を持つ。かつての実家と同じように苦しんでいる事業主を助けたいとの思いからコンサルティング事業も立ち上げ、自身のノウハウの普及に努めている。そのエッセンスをまとめたのが本書だ。

といってもノウハウ一辺倒の本ではない。より本質的なビジネスに向かう心構えや、考え方の基本を身につけて、より良い人生を送ってほしい。ノウハウを伝えながらも、そんな願いが底流を貫く。それゆえ第1章では「ネットビジネス未経験の方がまず学ぶべきは、HOWではなくWHAT(なにで稼ぐか)です」と言い切り、WHATの見つけ方を紹介していく。著者によれば、「あなたのバックボーン(人生軸)に沿った商品を販売する」のが鉄則だそうだ。そしてWHATを見つけるヒントになるのは意外に「いまは得意だけど、昔は苦手だったこと」だという。苦手な人のニーズを知っている分、それが貴重な武器になるというのだ。

すぐビジネスを始めない

著者の場合、家業の立て直しの切り札になったのは「老舗のテント屋」の技術力を生かした「日よけシート」の開発だった。これをリサーチを通じて顧客ニーズに合わせていき、ライバル商品との差別化を図った。このあたりのノウハウは第2章の「ニーズをつかむリサーチの技法」に詳しい。

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