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期間限定でOK、秋の味覚味わうテラス席 東京・三鷹

9月から店頭にテラス席を設けた東京・三鷹「分福(ぶんぶく)」では創作海鮮料理が楽しめる。写真は「生ウニと生牡蠣のブルゴーニュバター」
9月から店頭にテラス席を設けた東京・三鷹「分福(ぶんぶく)」では創作海鮮料理が楽しめる。写真は「生ウニと生牡蠣のブルゴーニュバター」

「外の席いいですか?」

東京・三鷹の居酒屋「分福(ぶんぶく)」では、午後6時の開店後間もなく入ってきた2人連れの女性客が、店外に設けられたテラス席を指さした。同店では今年9月から店の前の広い歩道を利用し、テラス席を設けているのだ。

「普通の居酒屋にはない、ちょっといい料理」を求めて訪れる客が多いという海鮮料理や肉巻き串を看板料理とした同店の中心客層は40代以上。ハウスワインでも、大ぶりのグラスで提供するので家飲みとは異なるぜいたく感が味わえる。作り変えたばかりの秋のメニューには、旬の素材を使った創作料理が並んでいた。例えば、「秋刀魚とあん肝のエスカベッシュ」(税込み1200円)は、サンマを1匹丸ごと使い、ごろごろとあん肝が載った一品。エスカベッシュとは、揚げた魚を調味料と野菜などを合わせた汁に漬け込んだ西洋風南蛮漬けのことで、定番の焼き魚とは違った旬の味覚を楽しめる。

秋メニュー「秋刀魚とあん肝のエスカベッシュ」

「生ウニと生牡蠣のブルゴーニュバター」(1個税込み700円)という料理も目を引いた。真ガキをフランス料理風にパセリ、ニンニクを混ぜたバターと合わせたもので、生ウニがトッピングされ、ぜいたくな味わいである。

実は、分福のテラス席は国土交通省による店舗支援策を利用したもの。同省では新型コロナウイルスの影響を受ける飲食店などを支援するため11月30日までの暫定措置として、路上利用の占用許可基準を緩和。道路の構造や交通に支障を及ぼさない場所では、店の前にテラス席を設けることが可能になったのだ。

通常道路を占用した場合にかかる占用料も免除される。さらに同店のある三鷹市では、8月半ばより市役所に相談窓口を開設。許可申請のアドバイスや各所への届け出の手続きを市が行うなど、テラス席設置に向け積極的な支援を始めた。分福のテラス席は、その支援を受け設置したものなのだ。

分福店頭のテラス席(手前)。三鷹市による「三鷹テラストリート」という取り組みの支援を受け設けた席で、道の向こうのファストフード店、「フレッシュネスバーガー」の店頭にもテラス席が設けられている

「商店会単位で取り組んでいただき、同じ商店会内で複数のお店がテラス席を出すようにした方がお客様を呼び込む効果が高い」(同市生活環境部生活経済課)と、同市では市内の商店会に呼びかけ、「三鷹テラストリート」と銘打ちテラス営業をサポートしている。三鷹駅南側に延びる三鷹中央通り商店会はこれに積極的に取り組み、9月に市内初の「三鷹テラストリート」をスタートした。10月7日時点で居酒屋やイタリア料理店、ラーメン店、ファストフード店など7店舗が参加しているが、分福もその中の一店である。

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