カジュアルに着るならジャケットのほうに分があると思われがちだが、最近は肩の力を抜いた着こなしが似合うスーツも増えている。周囲に差をつけるなら、今季は上下揃いのお洒落を積極的に楽しむべきだ。
仕事着という考えがベースにあるからか、スーツはかっちり着るものという固定観念に囚われている人は多い。クラシック好きならそれでいいが、もし今らしさを求めるなら時には肩の力を抜いてみたい。というのも近年流行のスポーティなセットアップなどとは別に、テーラードの名門からも自由に着こなせるスーツが続々登場しているからだ。
写真のカルーゾはその好例。ジャケットはダブル、パンツは深いプリーツ入りとクラシックだが、軽くて柔らかな仕立てとゆとりあるシルエットにより、寛いだ合わせが実にサマになる。上下揃いだからこそ、ジャケパンよりぐっと新鮮で洒落て見えるのもポイント。今季はゆるりとスーツを楽しもう。
今らしい寛ぎ感を奏でる4つボタンのダブル
■CARUSO(カルーゾ)
今どき感あるクラシックスーツの名手カルーゾ。こちらはその中でも最も軽い着心地を追求した「バタフライ」のダブルスーツだ。一見端正な趣ながら各部に程よいゆとりを確保。低いゴージ位置や深めのV、4つボタン下1つ掛けのデザインも寛いだムードを演出。旬のオリーブ色の生地はウールに伸縮素材を混紡。 15万円(トゥモローランド)