検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

ワーママ管理職 メリット思い浮かべチャレンジを

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

日経DUAL

仕事面でもっと欲張りになりたいけれどチャンスや新しいことについ「しり込み」してしまっていませんか? ライフオーガナイザーとして多くの人の整理収納を改善し、「SMART STORAGE!」の代表として活躍を続けている鈴木尚子さんに、仕事で挑戦を続けるために大切な心構えやスキルを聞いていきます。今回は「管理職」がテーマです。

私らしいマネジメントでいいと思えるようになり、管理職を受諾

こんにちは。「SMART STORAGE!」の鈴木尚子です。

私の講座に通ってくれていた受講生の話です。彼女は夫と同じ職場で働いていて、夫が先に管理職に昇進しました。何年も前から彼女にも昇進の話があったのですが、夫の様子を見ていると、とても大変そうだし自分には向いていない。一家に二人も管理職がいたら大変なことになるのではと思って、ずっと断っていたそうです。私の講座に参加したのはそんなときでした。

彼女は温かみのある人柄で、周りに配慮ができていつも冷静。この人が上司だったら、スタッフをうまくまとめられるだろうなと思わせる発言が多く、他の生徒たちからも「あなたのような人が管理職になったら、楽しく仕事ができそう」という声が上がっていました。

すると彼女は次第に「『管理職とはこんな人』というイメージがあって、自分には向いていないと思っていた。けれど、私なりのやり方でいいのかもしれない」と、管理職に対する固定観念を変えていきました。そして、何度も断ってきた管理職の話を受けたそうです。

全国の企業と事業所を対象に、管理職に占める女性の割合を調査した結果は、部長相当職では 6.9%、課長相当職では 10.9%、係長相当職では 17.1%にとどまっています(厚生労働省「令和元年度雇用均等基本調査」より)。係長相当職も8割以上の管理職が男性なのです。多くの人が男性管理職の下で働いていることになります。それぞれの人が持っている管理職のイメージは、自分が一緒に仕事をした上司に左右されることが多いでしょうから、自然と男性管理職の働きぶりが影響するでしょう。となると、「自分はあのようにはできない、向いていない」と思ってしまうこともあるのではないでしょうか。

講座の彼女も恐らくそうだったのでしょう。でも、自分の中にも管理職に向いている強みがあることに気づき、自分だからできるマネジメントがあるのではないかと一歩踏み出すことができました。

管理職としてスタッフが動きたくなる形をつくるには?

男性のマネジメントが悪いと言っているわけでは、もちろんありません。お伝えしたいのは、男性でも女性でもマネジメントのやり方は一通りではないということです。自分のやり方をどうやって見つけるかです。でも、それって簡単ではありません。私もこんな話をしていますが、いろいろ失敗を重ね、勉強をし、自分なりのマネジメント法を確立してきました。

私が思う管理職の仕事とは、スタッフが自ら動きたくなるような形をつくることです。でも、つい5年くらい前までは、スタッフが思ったように動いてくれないとイライラすることもありました。マネジメントを変えなければと思ったときに役に立ったのが、子育ての経験です。考えてみると、管理職は部下を、親は子どもを、応援する役割です。どちらも人材育成。共通する部分が多いのです。

子どもはどんなに叱りつけても、心の中に必要な条件がそろわなければ、進んで行動しません。遊びやゲームでさえそうです。私は子どもが動かないときは、どうしたらしたくなるだろうと、動き始めるために足りない要素を探すことに心をくだきました。そうして、少しずつ動き始めたら、いいところを「すごいね」と褒めます。すると、子どもはもっと成長したくなり、苦手なこともやったほうがいいなと自分で気づき、親が言わなくても動き始めるのです。ポイントは「いいところ」を探すことです。

この、わが子の自己肯定感を高めようと向き合った経験はスタッフのモチベーションを引き出すときに生かされました。

管理職としてうまくいっていなかった頃の私は、スタッフにもダメ出しばかりしていました。でも、マネジメントを変えなければと思ってからは、スタッフのいいところを見つけては「あなたのこういうところはすごいね、助かるよ」と言葉にするようにしたのです。自分の強みは意外と気づいていないものです。自分では当たり前と思っていることが多い。でも、そこを言葉にしてあげることで、スタッフは自分には価値があり、会社に貢献できていると思えるようになります。会社に対しても「ここの会社は自分をちゃんと見てくれる」と思ってくれるようになります。

ここから後は、子どもの成長と同じです。もっと貢献しよう、スキルを上げようというモチベーションが生まれて、仕事の中で苦手なことにも進んで取り組んでくれるようになります。今ではスタッフのみんなが生き生きと自分から動いてくれるようになりました。

自分を整えること、一人の時間を持つことを大切にしている

マネジメントをする上で気を付けていることは、常に自分のパフォーマンスが出せるように、フィジカルもメンタルも整えておくことです。マネジメントがうまくいっていなかった時期は、睡眠不足やストレスから食べ過ぎ、飲み過ぎが多かったと思います。寝ていないとホルモンバランスが崩れるし、食べ過ぎると消化するためにエネルギーが使われてしまいます。忙しいからこそ、自分を整えておくことは大事だと思うようになりました。

以前は定期的にジムに行ったり、1カ月に1度は体のメンテナンスに行っていました。新型コロナウイルスの影響もあって、最近は毎朝YouTubeのエクササイズ動画を見て体を動かしています。お酒を飲まない日も設けています。

一人の時間を持つことも大切にしています。そのときは、会社の現状をフィードバックし、これからどう進んでいくか、長期的なスパンはもちろん、翌週の予定をどうこなしていくかも考えます。行き当たりばったりでなく、スケジュールを整えておくことで、仕事がスピーディーに、効率的に回るようになりました。ここでのポイントは、スケジュールをパツパツに入れないことです。うまく回らない時期は、予定を詰め込んでいたので、突発的なことがあると、追われているような気になり、イライラしやすかったのです。余裕を持たせて予定を組むことによって、気持ちに余裕が持てるようになりました。

管理職を迷ったら、メリットとデメリットを考えてみよう

読者の皆さんは、そろそろ管理職を打診される年代の方が多いと思います。そこでしり込みしそうになったら、管理職になることのメリットとデメリットを考えてみてください。デメリットばかり見ていませんか? 確かに短期的にはデメリットが多いと感じるかもしれません。でも、長期的にはさまざまなメリットを得られると思います。

どんなメリットがあるでしょうか? 私の場合は、仕事への充実感が大きくなりました。立場が変わることによって、自分の可能性も広がりました。これまでやっていた仕事よりも大きなスケールで仕事を動かせるようになるからです。立場的に多くの人に関わるようになったことで、視野が広がり、いろいろな視点を持てるようになりました。裁量権があるので、仕事を通して、自分の働く意義を実現しやすくなります。社会的に貢献している感覚も、より強く得られるようになります。半面、責任は重く、大変なこともたくさんあります。でもその責任の重さと同じくらい、こうしたさまざまなメリットを享受できます。

人によっては大きな仕事を動かすことは責任が重くて嫌だと思うかもしれませんね。もちろん、昇進しなくても人は成長できますし、仕事の面白さを追求することはできます。ある分野のスペシャリストになることも、これからの社会を生き抜く道の1つといえるでしょう。

ただ、チャンスがあったときに、これまでの上司のやり方を見て「私には無理」とは思わないでほしいのです。あなたは、あなたらしいマネジメントをすればいい。それが次世代のワーママの道をつくります。それは子どもの未来にもつながっていく。だから、もしもチャンスが来たら、やっぱりチャレンジしてほしいなと思います。

(構成 福本千秋=日経DUAL編集部、撮影 花井智子)

[日経DUAL 2020年8月11日付の掲載記事を基に再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー

働くママとパパを支えるWebメディア

『日経DUAL』(日経BP)は、共働きのママパパに向けて、キャリアと子育ての両立に役立つ情報とノウハウをお届けします。無料登録していただくと、会員限定記事をお読みいただけるほか、DUALメールや子どもの年齢別メールをお届け。有料登録していただくと特集や連載をすべてお読みいただけます。さらに、保育園検索や両立の知恵など、様々な特典を受けられます。

詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_