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相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「誰が」「誰を」という意味の代名詞、whoを使った表現をご紹介したいと思います。

◇  ◇  ◇

今日はニューヨーク支店から移動してきたアンジェラの初の出勤日です。早速アンジェラがあいさつするためにユウカにの元にやってきました。ユウカも以前同じ支店で働いていたことで話が弾みます。ところが、アンジェラのちょっとした質問から、話が違う方向へ向かっていきます。

それはこんな会話でした。

Angela: Hello, I just transferred from the New York office. I look forward to working with you.
Yuka: It's nice to meet you. I look forward to working with you, as well.
Angela: I heard you were in New York for a while, too?
Yuka: That's right. I was there for about a year.
Angela: Oh really? What department were you in?
Yuka: The same as now, I was in the sales department.
Angela: What? Really? Who did you report to?
Yuka: Report? Which report? I don't have any.
Angela: Do you mean you were the boss?
Yuka: No, no! My boss was Mr. Watson.
Angela: Mr. Watson! I know him. He's about to become the store manager.
Yuka: Really? I didn't know that! He's a very capable person.

日本語に置き換えてみると次のようになります。

アンジェラ:ニューヨーク支店から転勤になりました。よろしくお願いします。
ユウカ:こちらこそお願いします。
アンジェラ:あなたもニューヨークにいたって聞いたけど。
ユウカ:ええ、1年くらいだけどいたのよ。
アンジェラ:部署は?
ユウカ:今と同じ、営業課。
アンジェラ:え! 本当? 誰がボスだったの?
ユウカ:リポート? どの? リポートは提出する予定ないわ。
アンジェラ:あなた自身がボスってこと?
ユウカ:まさか! 私のボスはワトソンさんだったわ。
アンジェラ:ワトソンさんね! 知ってるわ! 彼は今度支店長になるのよ。
ユウカ:ええ? 知らなかったわ。とても優秀だったものね。

上記の会話は、ユウカとニューヨーク支店から異動してきたアンジェラの会話です。同じ支店にいたことがわかり、共通の話題で話も弾むはずだったのですが……。アンジェラからの質問を勘違いして受け取り、レポートの話をし始めてしまうユウカ。いったいアンジェラのどのセリフが原因だったのでしょうか?

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