人材エージェントが実は見ている「言葉力」「文章力」

転職活動中の多くのミドル・シニアの皆さんが人材エージェントを介して活動を進めていらっしゃると思います。ここでも「言葉力」と「文章力」は非常に問われていることにお気づきでしょうか。

あなたは面接終了後のエージェントへのフィードバック連絡について、どのようにしているでしょう。面接の内容や自身の所感を具体的にエージェント担当者に伝達していますか。

我々も(実はといいますか、当然ながらといいますか)、候補者の力量を、フィードバックをもらう際の言語力で見ています。「面接はどのような内容であったか」「面接者はどのような質問を通じて、何を確認・評価したと思ったか」「あなた自身は何を伝え、どのようなことを質問したか」「その結果として、今回の面接で、どのような理由から、どのような企業や職務への意向を持ったか」。こうしたことを明快に話せることは、軸を持った転職活動ができているということです。

一方、終了後に「どうでしたか」と尋ねられて、「無事に終わりました」「良かったです」しかフィードバックコメントが出てこないミドル・シニアは、本音をいえば、その時点で失格なのです(もちろん、実際にはこちらから手を替え品を替え、所感を自ら落とし込んでもらえるよう働き掛けることで支援しますが)。

漠然と面接に臨み、上記のようなことについてしっかり言葉で述べたり、採用側の判断を促したりできないミドル・シニアに、リーダーシップを発揮したり重要事項の判断を下したりするような業務を託すことは難しいですよね。

ちなみに、電話でしかフィードバック内容を聞かない、話さない人材エージェントは非常に危険です。こちらがちゃんとフィードバックしているのに、エージェント担当者が聞き漏らしていたり取り違えたりしていたら、せっかくのあなたの活動が毀損してしまいます。しっかりお互いに文章で記述し、メールでやり取りすることです。言語化する力を相手に伝えるということだけでなく、後々の誤認や伝達ミス、伝達忘れを防ぐ自己防御策でもあるのです。

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「書けない」ミドル・シニアは、これから厳しくなる
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